NO IMAGE

大滝秀治さん肺がんで死去…金鳥CMなど味のある演技

 味のある演技で知られた俳優の大滝秀治さんが10月2日午後3時17分、肺がんのため都内の自宅で亡くなったことを、代表を務めていた劇団民藝の公式ホームページを通じて発表された。87歳だった。

 大滝さんは東京都出身。同劇団に所属し、現代劇・時代劇で悪役から、8年間に渡り刑事ドラマ『特捜最前線』での刑事役でレギュラー出演など幅広い演技を見せることに。2002年には俳優の岸部一徳と共演している大日本除虫菊(金鳥)のCMでユーモラスな演技を見せ、04年には東京コピーライターズクラブ賞のグランプリを受賞することとなった。

 11年には演劇活動に対する功績を評価され文化功労賞などにも輝いており、その際に開かれた会見では、「文化に功労した覚えもないですが、功労という言葉に弱いものでビックリしました。僕が文化に功労した気持ちはないが、もらって損はないと思って」と、茶目っ気たっぷりに喜びを表現。さらに、「電話をもらってから期間があったので、いつ取り消されるんじゃないかと心配していた」と、報道陣を爆笑させるユーモラスさを見せていた。

 すでに葬儀は近親者のみで開かれ、22日にはお別れの会が東京・青山葬儀所にて喪主を大滝純子さんに営まれるとしている。

広告