古都・鎌倉の中学校に通うケンジと幼なじみのナツキ。どこにでもあるありふれた日常に、突然現れた謎めいた転校生、京極という少年。彼の存在が少年少女たちの心と身体、学園の空気を危うげに揺り動かしていき…。1981年に薬師丸ひろ子主演で映画化、翌年には原田知世主演でドラマ化され、いずれも大ヒットを収め話題となった眉村卓原作のSF作品。過去6回実写化されてきた話題作を、今回は時代を現代の中学校に置き換え、新しい解釈によるアニメ映画としている。
主役の“涼浦ナツキ”を演じるまゆゆは、スタジオのモニターに写される映像を見ながら、同級生ケンジとのやり取りのシーンを収録。マイクに向かって、「この、ヘンタイ!!」「カホリに見とれすぎ!通報するよ?何?そのエロイ目つき。キッモ~」と、ケンジに対する手厳しいセリフをビシビシとアテていく。短いセリフからでも、ナツキの活発で男まさりな性格がしっかり伝わってくる熱演だ。
収録を終え、報道陣の取材に応じたまゆゆは、「たくさんの人に見られながらのアフレコは初めてで緊張しました。いっぱいカメラのレンズも向いていたので、さらにドキドキでした」と、笑顔でアフレコの感想を。
「主人公のナツキちゃんは元気で活発な子なので、私もアフレコ中は元気!元気!な感じでナツキちゃんに近づけるように心がけてます。ナツキちゃんはすごく運動神経が良くて、運動苦手な私とはかけ離れているので」と、ポイントを話すまゆゆは、過去の作品については、「実写版はあったけれどアニメ化は今回が初めてです。ナツキちゃん役に選んでいただいたので、しっかり務まるように頑張るという気持ちです」と、目を輝かせながら、あらためて意気込みを語る。
自宅や移動の合間に台本を読み、家族を相手に練習したとのことで、「テレビアニメの声優経験はありますが、アニメ映画の主演は初めてです。私自身がアニメ大好きですから、こんな大きなアニメ映画に関われてとてもうれしい」と、ニッコリ。また、主演が決まったときに『AKB48』のほかのメンバーに何か相談したかと聞かれると、「とくに相談というのはしてませんが、ニュースで知ったメンバーから“おめでとう”メールをもらったり、会った時に直接言ってくれたりで、とてもうれしかったですね」と、振り返った。
作品には超能力を持った中学生が登場するが、身につけたい超能力を聞かれたまゆゆは、「ワープっていうんですかね?瞬間的に場所を移動できるやつ。私はいつもマイペースで行動が遅いので、ワープできれば行動が早くなるかな」と話し、かなり近い未来へのちょっとした移動だけで満足な模様。「ちょっとその辺までワープできればいいです」と、カワイイ超能力願望で報道陣を沸かせた。
また、いよいよ来週に迫った『AKB48 29thシングル選抜じゃんけん大会』については、「勝てる“超能力”使えればいいですけど」と、笑いながら、「毎年1回戦目は勝つんですが、2回戦目で負けるので選抜入りはできずで。今年はシード枠なんで1回だけ勝てば選抜メンバー入り、なので余計にドキドキで緊張しています。勝って選抜入りして、入るからにはセンター勝ち獲りたいですね」と、あらためて3回目を迎えるビッグイベントへの意欲を見せた。
さらに、『HKT48』の“さっしー”こと指原莉乃(19、チームH)が自身の主演映画のヒット祈願に豆まきを行ったと聞かされたまゆゆは、「ヒット祈願ですか?全国劇場回りとかもいいけど…私がやるなら、映画にちなんで中学校に行って超能力ごっこしてPRするとかいいかも」と、あくまでマイペースぶりを発揮し報道陣を沸かせながら、和やかな会見を後にした。
これから楽曲制作に入るといい、まゆゆが主題曲を歌うことも決定。アニメ映画『ねらわれた学園』は11月10日(土)全国ロードショー!