人気アイドルグループ『AKB48』の27枚目シングル選抜メンバーを選出する『第4回AKB48選抜総選挙』が6日、東京・日本武道館にて開催され、開票発表前の時間帯に各グループによるライブパフォーマンスが披露された。
イベント開始時刻近くになると、AKBグループの公演ではおなじみのチャイムが会場に鳴り響く。通常の公演、ここでは毎回メンバーによる通称“影ナレ”と呼ばれる、イベント観覧にあたっての注意事項がアナウンスされる。この日の影ナレ、聞き覚えのある、ちょっと年配と思われる渋い男性の声が淡々と注意事項をアナウンス。なんと、その独特な語り口でテレビの討論番組などでおなじみのジャーナリスト・田原総一朗氏(78)が“本日の影ナレ”担当だった。
ほどなくして会場が暗転、これもまた公演ではおなじみの曲『overture』が流れると、会場のボルテージは一瞬にして最高潮にまで達する。カラフルで強烈な照明に煽られるステージに負けじと、客席にはサイリウムの華が咲き乱れ、いつにないファンによるMIXの大合唱が轟き、これから始まる一大イベントの幕開けへの期待の大きさを物語る。
途切れること無くオープニング曲、『アイシテラブル!』のイントロが流れると、ステージに照明が入り、『SKE48』のシングル選抜メンバー16名の姿がファンの目に飛び込んでくる。5月16日に発売以来オリコンウィークリーチャートで1位を獲得した『SKE48』最新のシングル曲、サビの『アイラブユー!アイシテル!』の部分は、ファンと一体となった大合唱。イベントオープニングにふさわしい、『SKE48』らしさを爆発させた激しいダンスパフォーマンスで会場を盛り上げる。全国握手会のイベントでもライブ披露されている本曲、5月の東京会場1回目の際はじゅりながスケジュールの都合でイベント欠席となったため、正式な選抜メンバー16名の、関東でのパフォーマンスはこの日が初となった。
『SKE48』、『アイシテラブル!』選抜メンバーは、“じゅりな”松井珠理奈(15・チームS)、“れな”松井玲奈(20・チームS)、“ちゅり”高柳明音(20・チームKII)、“ゆりあ”木﨑ゆりあ(16・チームS)、“しおりん”小木曽汐莉(19・チームKII)、“くーみん”矢神久美(17・チームS)、“しゃわこ”秦佐和子(23・チームKII)、“まさな”大矢真那(21・チームS)、“みきてぃ”矢方美紀(19・チームKII)、“のん”木本花音(14・チームE)、“まなつ”向田茉夏(16・チームKII)、“あかりん”須田亜香里(20・チームS)、“あんにゃ”石田安奈(16・チームKII)、“あいりん”古川愛李(22・チームKII)、“金ちゃん”金子栞(16・チームE)、“まつりな”松本梨奈(18・チームKII)の16名。
2曲目は、研究生を含めた『SKE48』メンバー48名による『バンザイVenus』。この日のパフォーマンスでは通常のフォーメーションとは違い、5期研究生をフロントにフレッシュさを前面に打ち出した。
『SKE48』の2曲に続き、ステージには『NMB48』のメンバーから63名が登場。こちらも5月9日に発売されたばかりの、最新曲『ナギイチ』を披露。デビュー以来最高となる37.6万枚を初週で売上げており、こちらもアップテンポでキャッチーなメロディラインが覚えやすい“夏ソング”。シングル選抜メンバーを中心に、『NMB48』のお家芸、体全体をフルに使ったパフォーマンスで会場をさらに盛り上げた。
引き続きステージ登場したのは『HKT48』のメンバー21名。11年11月の劇場公演開始から、現在も引き続き『SKE48』 チームS 2nd Stage『手をつなぎながら』のセットリストを使って公演を行なっている『HKT48』、この日は『チャイムはLOVE SONG』をフレッシュに披露。
5月には東京ドームシティホールにて出張公演も行い、48グループでメンバーの平均年齢が最も若いというフレッシュさを武器に、関東にもファンを広げている『HKT48』、これからの活躍を期待させる息のあったパフォーマンスで会場をわかせると、ライブパートのトリ、『AKB48』へとバトンタッチした。