永瀬正敏、箱をかぶって「箱男」なりきり生活!そんな過酷さを癒してくれたのは「「ちっちゃな相棒」

永瀬正敏、箱をかぶって「箱男」なりきり生活!そんな過酷さを癒してくれたのは「「ちっちゃな相棒」

永瀬正敏、箱をかぶって「箱男」なりきり生活!そんな過酷さを癒してくれたのは「「ちっちゃな相棒」

 俳優・永瀬正敏が主演する映画『箱男』(監督:石井岳龍/配給:ハピネットファントム・スタジオ)のジャパンプレミアが、7月8日に都内の映画館で浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市、石井岳龍監督らとともに登壇した。

(取材・撮影:©ニュースラウンジ/エッジライン)

 ダンボールを頭からすっぽりと被った姿で都市をさまよい歩く「箱男」を偶然目にした“わたし”(永瀬)が箱男に心を奪われ、自らも箱男への道を歩みだす。しかし、存在を乗っ取ろうとするニセ箱男(浅野)、完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤)、 “わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本)など、数々の試練と危険が。果たして“わたし”は本物の『箱男』へとなれるのか、戦いの行方などが描かれる。

 本作は作家・安部公房の原作で1997年に生前の安部本人から許諾を得て映画化しようとしたそうだが頓挫したという経緯があり、石井監督は「箱男になった夢を観ているみたいです」と、喜びを。

 当時も主演としてキャスティングされていた永瀬は「28年かかりました」と、感慨深げ。「当時あまり経験したくないことを経験しました。明日クランクインで、とりあえず衣装を着てスチール撮影しましょうと言われたんです。監督が歩いていく後ろ姿を観たんです。その翌日に撮影中止と聞いて。あのときの監督の後ろ姿は目に焼き付いています」と、きのうのことのように目に浮かぶそう。

 ハンブルグで撮影予定だったそうだが当時、永瀬は役作りのために、「ホテルのドアを開けっ放しにして美術さんから借りた箱にずっと入ってて。トイレ以外は箱をかぶってました」と箱男になり切って役作りを行っていたという。しかし、今回は「ちっちゃな相棒がいてくれたんです。猫っていうんですけど(笑)。興味を持ってくれて一緒に入ったりして」と、今回は癒される存在を明らかにした。

 当時、中止になったことへの想いの“供養”をするために、佐藤とともに「あんなに緊張するデートは初めてでした」という“デート”をした思い出を披露することも。佐藤はさらに、「37歳だったんです。そこから、スクリプスも変わっているけど、『深淵を覗くものは深淵に覗かれている』という思いは変わらないです。時代を経て少し変わっているけど、石井さんが現代に対して届きやすいボールになっていると思います」と、アピールした。

 映画『箱男』は8月23日より全国放送予定!

永瀬正敏、箱をかぶって「箱男」なりきり生活!そんな過酷さを癒してくれたのは「「ちっちゃな相棒」
永瀬正敏、白本彩奈、佐藤浩市
永瀬正敏、箱をかぶって「箱男」なりきり生活!そんな過酷さを癒してくれたのは「「ちっちゃな相棒」
浅野忠信
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