ローランドとユニバーサル ミュージック グループが提唱する「AIによる音楽創造のための原則」に50以上の企業や団体が賛同

ローランド株式会社と、ユニバーサル ミュージック グループ(以下 UMG)が戦略的パートナーシップを組み、2024年3月20日(米国時間)に特設サイト“AI for Music”にて発表した「AIによる音楽創造のための原則(Principles for Music Creation with AI)」に、世界的に著名な50以上の音楽関連企業、団体や機関からの賛同を得ました。

ローランドとUMGが提唱するこの原則は、音楽の核心である人間の精神を守るためにAIの責任ある活用を求めるものであり、現在までにNAMM(National Association of Music Merchants)、シドニー大学、BandLab Technologies、Splice、Native Instruments、Focusrite、Output、Beatport、Waves、Soundful、LANDR、Eventide、GPU Audio、その他多くの企業や団体が賛同しています。

「AIによる音楽創造のための原則」:

– 私たちは、音楽が人間性の中核を成すものであると信じています。

– 私たちは、人類と音楽は切っても切り離せないものだと信じています。

– 私たちは、テクノロジーが長い間、人間の芸術表現を支え、そして持続可能な形で応用されてゆく中で、AIが人間の創造性をさらに広げることを信じています。

– 私たちは、人間が創造した作品は尊重され、保護されなければならないと信じています。

– 私たちは、責任ある、信頼できるAIには透明性が不可欠であると信じています。

– 私たちは、音楽アーティストやソングライター、その他のクリエイターの視点が尊重されなければならないと信じています。

– 私たちは、音楽に命を吹き込むことへの手助けができることを誇りに思います。

特設サイト:“AI for Music”(英文)

https://aiformusic.info/

AI for Music ロゴマーク

今回の動きは大きなマイルストーンであり、音楽制作におけるAIの応用に関する理念の共有を示しています。音楽業界を牽引するこれらの企業や団体が協力し、人間の創造性を保護する倫理的な業界基準を遵守すると同時に、AIがアーティストに力を与え、サポートするための革新的な方法を模索しています。「AIによる音楽創造のための原則」を軸とした連携は、世界中の音楽クリエイターを保護するために、透明性、公平性、積極的なリーダーシップが必要であることを明示しています。

音楽創造の新しい時代を迎えるにあたり、AIを活用したツールの出現は、エキサイティングな機会を提供する一方で、大きなリスクももたらします。そのため、その影響を責任を持って管理することが求められています。「AIによる音楽創造のための原則」は、このような課題に対処するために提唱され、強力な内部ガバナンスと幅広い業界支援の必要性を強調する明確なガイドラインを確立しました。これらの原則を遵守することで、音楽業界はAIの変革の可能性を活用しながら、芸術的な完全性を守ることができると考えます。

音楽業界におけるこの活動を促進するため、ローランド、UMG、およびその他の賛同メンバーは、メーカー、教育関係者、協会、レーベルなど、世界中の組織がこの原則に共に賛同することを強く推奨します。音楽業界のリーダー同士の連携がもたらす潜在的な影響は、決して過小評価されるものではなく、音楽制作におけるAIの責任ある未来をつくる意味で、かけがえのない役割を果たすものです。

■BandLab Technologies メン・ルー・クオック CEO兼共同創設者のコメント

「私たちは今、音楽制作の進化において極めて重要な瞬間にいます。リーダーとして、AIがアーティストをサポートし、彼らの誠実な創造性を尊重し、思慮深く保証することは私たちの責任です。私たちが新しいツールを開発するとき、テクノロジーが人間の創造性を覆い隠すのではなく、向上させるときに最高の力を発揮することを忘れてはなりません。」

■Splice カクル・スリヴァスタヴァ CEOのコメント

「AIは私たちの業界に新たな機会をもたらし、多くのミュージシャンがこれらのツールに触発されています。しかし今は、新しいテクノロジーに対する責任と、あらゆるクリエイターの権利の尊重をサポートする重要な時期です。これは人間を中心に据えたものです。」

■Focusrite PLC ティム・キャロル CEOのコメント

「すべてのテクノロジーと同様に、Focusrite Groupは、AIがアーティストの創造性を促進するためのもうひとつのツールセットとなることを望んでいます。私たちは“AI For Music”を支援し、このテクノロジーが責任ある方法で使用されることを確実にするために、私たちの役割を果たせることを誇りに思います。」

■ジョージア工科大学 音楽技術センター創設ディレクター ギル・ワインバーグ氏のコメント

「私は、AIが人間の創造性、表現力、芸術性をサポートし続ける方法を創造するために、学術界と産業界が協力し合える“AI for Music”の活動を支持します。」

■NAMM ジョン・ムリンチャック 社長兼CEOのコメント

「NAMMは124年にわたり、業界が一丸となって新しいテクノロジーを取り入れることの重要性を強調してきました。AIは、イノベーションと潜在的な脅威の長い歴史の中で最も新しい技術であり、我々は人間の芸術的表現をサポートする原則を受け入れ、倫理的に訓練された技術を促進し、新しい技術とツールが我々の業界を強化するために使用されることを保証するために協力しなければならないと考えています。」

■ローランド株式会社 ポール・マッケイブ グローバル・カスタマー・エクスペリエンス部長のコメント

「生成AIが人間の創造性にもたらすリスクに、音楽業界が早急に対応する必要性を認識していることは素晴らしいことです。この原則は、さまざまな音楽関連企業・団体にとってタイムリーなソリューションであることが証明されています。メンバーのなかには、すでに確固たるAI戦略を導入している組織もあれば、さまざまな発見段階にある組織もあります。」

■UMG クリス・ホートン ストラテジック・テクノロジー担当シニア・バイスプレジデントのコメント

「現在および将来のアーティストのニーズと関心に対応するツール、サービス、教育者、サービスのエコシステム全体から、本原則のサポーターが増えていることを嬉しく思います。これらすべての参加組織による支援の範囲は、AIの導入に対する思慮深いアプローチを強く提唱することの重要性について、コンセンサスが生まれつつあることを明確に示しています。」

■ユニバーサル ミュージック グループ

ユニバーサル ミュージック グループは、芸術がもたらす力で文化を育みます。

音楽を軸にエンタテインメント分野で世界をリードし、音楽制作や音楽出版、マーチャンダイジング、映像コンテンツなど幅広く事業を展開しています。

あらゆるジャンルを網羅した最も包括的な音楽作品のラインアップを提供し、アーティストの発掘・育成を行い、世界中で高く評価されるヒット作品を数多く届けています。

芸術性・革新性・起業家精神を重視し、アーティストの価値を高め、音楽ファンに新たな体験を提供するためのサービス・プラットフォーム・新たなビジネスモデルの開発に取り組んでいます。

ユニバーサル ミュージック合同会社は、ユニバーサル ミュージック グループの日本法人です。

ユニバーサル ミュージック グループ ウェブサイト(英語): https://www.universalmusic.com/

ユニバーサル ミュージック合同会社 https://www.universal-music.co.jp/

Roland – UNIVERSAL MUSIC GROUP ロゴ

※ 画像は、ニュースリリース・ページ https://www.roland.com/jp/news/1096/ よりダウンロードいただけます。

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