綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』

綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』

綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』

 俳優・綾瀬はるか(38)が「史上最強のダークヒロイン」を演じる映画『リボルバー・リリー』(監督:行定勲/配給:東映)の公開記念舞台挨拶が11日、都内の劇場で行われた。綾瀬を始め、長谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、板尾創路、行定勲監督が登壇した。

 綾瀬は「肌を出してアクションをしたり、髪を切ったり…、私にとって挑戦した夏でした」とちょうど去年の猛暑の中の撮影を振り返った。また長谷川は、「長浦先生が作った岩見像とは全く違う岩見を作り上げてしまったので、そこは謝ります(笑)」と会場の笑いを誘った。さらにジェシーと板尾は映画さながらの名コンビぶりを披露し、「板尾ジェシーです」とふざけ、観客を大いに盛り上げた。

 イベントでは、主人公・小曾根百合の正体を追え!ということで、各キャストに最強でクールなダークヒロイン・小曾根百合がどのように誕生していったかを綾瀬と他共演者でクロストーク。

 Q:桟橋での戦い、ランブルでの銃撃戦、お祭り、ラストの日比谷公園と何度も百合と対峙しました。激しいアクションシーンも多いですが、どの 綾瀬さんとのシーンが印象に残っていますか?
 清水:個人的には最後の直接対決のシーンです。自分的にもシーン的にも気合が入っていましたし、自分の中でも非常に印象に残っていて今でも思い出すシーンですね。
 綾瀬:結構戦ってるんですごい練習したよね。危ないからもう1歩前にとか、もう1秒間を取ろうとか、本当に細かい部分を話して…。もう手足が長いので避けるのが大変で(笑)
 清水:いやもうこちらこそですよ!お互いだいぶ拮抗していたということで(笑)

 Q:津山も百合と何度も激しく対峙。特に最後の肉弾戦のアクションが迫力満点で、また感情を揺さぶられる部分もあり、とても見どころ満載。あのシーンでの撮影エピソードは?
 ジェシー:とにかく綾瀬さんに怪我をさせないようにと練習から考えていたので、本番は怖かったです。でも本番はお互いに倒す気持ちでやりました。今もプライベートで結構やってますんでね…。なかなか強いですね、なんて(笑)でも本当にかっこいいですよね!特に綾瀬さんのギャップが。
 綾瀬:でもジェシーさんも覚えるのがすごい早くて。練習してると疲れちゃってだんだん右とか左がわからなくなっちゃって、そしたらジェシーさんが次右です!次左です!次パンチです!って教えてくれました。

 Q:海軍省へ向かう慎太を助けるため、人のために戦う百合はまさに最強。あのシーンでの綾瀬さんのお芝居を現場でご覧になっていかがでしたか?
 板尾:最後の海軍省で敵対するシーンは、現場がすごい広くてめっちゃ遠くにいてはるんですよ。この会場の3倍くらい広い向こうに。だからあっちが何を撮っているのかわからないくらいで。綾瀬さんなのか吹き替えの人なのかわからないくらい。でも肌がすごいきれだな、SK-Ⅱ使ってんのかな〜って。アクションすごいやってるのに汗も全然かいてなくてすごいな〜て。 
 綾瀬:さっき遠くて見えないって言ってたじゃん(笑い)
 板尾:いやいや、やっぱりユニクロのエアリズム着てるんやろな〜って、お昼休憩のお弁当にはキッコーマンの生醤油かけてるんやろな〜って、お芝居のこと考えずに何100mと先の綾瀬さんを見てました(笑)
 ジェシー:あれ、これ撮り直しですかね?(笑)
 板尾:いやいや、遠くから見ても銃を構えてる綾瀬さんの腕の三頭筋がすごくてね!何100m先にいてもフォルムがすごくてね。そこを中心に見て、あとSK-Ⅱと生醤油とエアリズムを見てもらえたらね。(笑)
 綾瀬:あはは、その通りです(笑)

綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』

 Q:戦う百合とはうって変わって、カフェー「ランブル」の店主として振る舞う百合は包容力のある雰囲気が印象的。ランブルでの綾瀬さんとの共演シーンはどうでしたか?
 古川:最初は本当に緊張していました。テレビで見ていた大先輩だったので。琴子にとって百合さんは親代わりなので、自分の個人的な緊張感が出たら嫌だなと思っていたんですが、綾瀬さんが「琴子ちゃん、その着物似合ってるね」と声をかけてくれたり、スタッフさんとエクササイズをしてる様子をたまたま見かけたりして、すごく親しみを覚えて緊張がほぐれました。こんなにハードなのに誰よりも元気でいらして、私もそういう風に現場にいたいなって憧れを持ちました。きっと琴子も百合さんに対してそういう憧れを思っているんだろうなと思って演じました。
 綾瀬:琴子はかわいいのちょっと色っぽくて、小悪魔的な感じががあって、それがすごい魅力的だなと思って見てました。

 Q:劇中でも台湾時代に一緒にいるシーンが描かれていましたが、原作の設定でも百合と奈加はずっと共にいる存在で、2人のバディ感が伝わってきました。バディ感を出すために綾瀬さんと話したことや撮影中の思い出は?
 シシド:バディ感をだそうという話は特にしなかったですね。でもなんか自然と仲と百合の関係感は作れたなと思います。お互いがお互いにイメージしたままの感じだったので、自然にバディ感が作れましたね。
 綾瀬:うんうん。

 Q:バイクに乗って颯爽と現れ、命懸けで百合と慎太のピンチを救うシーンを始め、劇中では幾度となく百合を助けてきた岩見。綾瀬さんとのやり取りで印象に残っていることは?
 長谷川:この作品に入る前にどういうキャラクターを作るかにあたって、どういう映画を見るかとか二人で話し合ってね。
 綾瀬:うん、撮影の始まる前からミーティングをしてね。
 長谷川:そうそう。特にこれってことはないけど、お互いにこういう映画見たらとか・・・。あとなんかあったっけ?(笑)
 綾瀬:(笑)

 Q:撮影を間近で見た感想は?
 長谷川:ラストのシーンとか僕は見てるので、「すごい」と思って。で、血だらけの姿で帰ってきて思って急に「ぴろちゃん今日何食べた?」って聞いてきて(笑)そんな話ばっかりでしたね。オフの時は映画と全く違いますね。「どこか美味しいところない?」って聞いてきて教えるとすぐ調べて気づいたら行ってるんです(笑)

 Q:綾瀬さんのアクションはどうでしたか?
 長谷川:共演は多いけど初めてアクションを見たのですごかったです。
 綾瀬:でもやっぱり、それまで地道にアクションしてきたのに、急にバイクでボンっとくるから。あのシーンすごくいいよね!あとちょっと面白かったです(笑)
 長谷川:大変でしたよね、監督?
 監督:大変だったけど、二人はすごく仲がいいのでそこは救われました。ギクシャクしてるとバディ感が出ないし空気感が作りにくいけど、それがないから二人がお互いをすごくわかってくれてて。しようと思えば岩見が前に出ることもできるのでに、でも岩見が前に出ることなく献身的に支えつつ、でも格好はつけると。とてもいい関係だと思って撮ってました。
 長谷川:そう思うと公私共にサポートできてよかったなと思います。

 Q:百合と共にいるシーンが1番多かった羽村さん。ズバリ!羽村さんが感じた綾瀬さんの凄さはなんですか?
 羽村:本番前は明るくて優しい印象なんですが、本番になると一気にガラッとスイッチを切り替えて小曾根百合になっていて、本当にその切り替えが素晴らしいと思いました。

綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』
行定勲監督

 Q:原作者・長浦京先生は完成した作品をご覧になって、「綾瀬さんの小曾根百合は原作ファンを唸らせるほど素晴らしかった。今後百合は、長浦京の想像したキャラクターではなく、綾瀬さんのハマり役、行定監督が具現化させたヒロインとして世の中に認知されることになるのだなと思いました。古い言い方を許してもらえるなら自分の娘のような百合が行定監督のところに嫁いだような感じがして、少し寂しかったです」と。この言葉を聞いて改めて本作、そして綾瀬さん演じる百合についていかがでしたか?
 監督:最初から綾瀬はるかがやるというのは決まっていて、この小曾根百合は綾瀬はるかがやらなければ成立しなかったという作品になってほしいと思って作りました。僕のところに嫁いだというか、僕が少し育てて観客の皆さんに百合が嫁いだというか。でも百合だけじゃなくて全キャラクターですよね。嫁いだというか、観客の皆さんがこの全てのキャラクターを自分のもののように考えてくれば、成長した時に未来が見たくなりませんか?次が見たいと思ってくれたら続編があったりしたら嬉しいなって。そのぐらいの思いで作ってました。もし続いた時にこの作品が大いなる序章だったというようになるように。でもこれは観客の皆さんに育ててもらわないとそういう風にはならないと思うので。この先の未来、小曾根百合がどのように生き抜いていくのか、そこをみなさんがどのように育ててくれるか楽しみです。

 Q:ここまでのお話を聞いて、改めて本作での撮影を振り返っていかがですか?
 綾瀬:心も体も暑い夏でした。なんか本当にやり切ったという感覚がずっとありますね。
 監督:綾瀬はるかのすごいところは、全身で百合を掴み切ったなってところ。頭で小賢しく考えるのではなく、まずアクションで役を掴みきる。そんな女優ってあんまり見たことないなって。アクションが役作りにつながるのはこれは綾瀬はるかだけにしかできないと思います。

 最後に主演・綾瀬が、「本当に今日という日を無事迎えられてとても嬉しいです。そして朝早くから会場に足を運んでくれてありがとうございました。見れば見るほど素晴らしいキャストの皆さんの奥深さを知れると思うので、何度でも見にきてください!」と締め、イベントは幕を閉じた。

 映画『リボルバー・リリー』作品概要
 【タイトル】 『リボルバー・リリー』
 【公開情報】 2023年8月11日(金)全国公開
 【出演】 綾瀬はるか 長谷川博己
      羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)/シシド・カフカ 古川琴音 清水尋也/ジェシー(SixTONES)
      佐藤二朗  吹越 満内田朝陽板尾創路
      橋爪 功/石橋蓮司/阿部サダヲ
      野村萬斎  豊川悦司
 【スタッフ】 監督:行定 勲  原作:長浦 京『リボルバー・リリー』(講談社文庫)
 【配給】東映
 ©2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
 【公式HP】 https://revolver-lily.com/

 

綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』
綾瀬はるか
綾瀬はるか、「心も体も暑い夏でした」映画『リボルバー・リリー』
長谷川博己


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清水尋也
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板尾創路


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