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トニセン舞台“TTT”名付け親はジャニーさん!井ノ原快彦「記念になる」と笑み

トニセン舞台“TTT”名付け親はジャニーさん!井ノ原快彦「記念になる」と笑み
トニセン舞台“TTT”ゲネプロが開催!

 アイドルグループ『V6』内の“トニセン”ことユニット『20th Century』の坂本昌行(45)、長野博(44)、井ノ原快彦(40)が21日、東京・グローブ座で主演舞台『TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星(ほし)』(演出:G2)公開ゲネプロを開き、その仕上がり具合を報道陣に向けて披露した。

 トニセンが「未知の舞台表現を開拓し、観客とともに新たな旅に出よう!」をコンセプトに3人で繰り広げる舞台。これまでに発表してきた数々のナンバーがキーで、コンサートやトークショウ、ミュージカルとも違う新しい舞台が繰り広げられ本作のためのオリジナル曲『Change your destiny』のパフォーマンスもある。3人が同じ舞台で共演するのは2014年のブロードウェイミュージカル『ON THE TOWN』以来3年ぶり、オリジナル作品となると04年の『SAY YOU KIDS』から13年ぶりとなる。

 物語は不意に渡された1通の手紙から動き出す。画家を目指した三池(坂本)、子供時代に目にした奇跡を研究しようとしていた由利(長野)、作家を志した長谷川(井ノ原)が突然の再会を果たすのだが、3人の中にはそれぞれにとってある大切な女性の姿が心にあった。流れる懐かしいメロディはさらに3人の記憶を呼び起こしていくのだが……。

 いつ始まったのか分からない、さり気なく自然な感じで舞台は静かにスタート。注意事項をトニセンとして客席に呼びかけたり、軽妙なトークをはじめ舞台という感じがしていないところから、いつの間にか“3人のイノッチ”になったりと、観客もトニセンと一緒に徐々に物語へと入っていく不思議な感覚の序盤に。

 演技をするのは3人だけだが、演技をさまたげないように舞台のセットをする黒子的なアンサンブル、3人の芝居にピッタリと反応して生演奏を繰り広げる音楽スタッフと、しっかりと練習を積み重ねた感じが伝わってくるような仕上がり。それは3人も同じで、お芝居はもちろんのこと、早着替え、歌、ダンスとともに坂本はトロンボーン、井ノ原はホルン、長野はフリューゲルホルンの演奏が入る。とくに坂本は気持ちまで完全に作り切っているのか、劇中で瞳をうるませたかと思うと、涙を一筋ほおに流しながらの熱演も見せる2時間となった。

 終演後には囲み会見が開かれ、初日を直前に迎えて坂本は「3人で舞台というのは何年もやってますけど、3人だけというのは初めてですね」というと井ノ原は「3人だけって大変なんですよ!」としみじみ。

 この舞台を一言でいうとどういう舞台かとコメントを求めると3人とも「観たことがない舞台」と口をそろえていたが、井ノ原は「1年半くらい前から話していたんです」と、練りに練ってきた様子を伺わせることも。

 『TWENTIETH TRIANGLE TOUR』なるタイトルがついているが、このことへ、井ノ原は「長い意味でのツアーというか、できるだけライフワークにできたらいいなと思って、略して“TTT”というんです。でも、なかなか出てこなくて、困ったときのジャニー喜多川でした(笑)。電話して『名前つけたいんだけど』と話したら、かわされて、『3人でやるのは、した方がいいよー』『続けた方がいいよー』って言われて、『決めたくないの?』と言ったら、『決めるよ』と言われて……。そうしたら、次の日、電話がかかってきて『イノッチ“TTT”だよ!』って(笑)。『3人のトライアングルでツアーを続けていくっていうのだよ、トライアングルは壊すことなくずっと続けていくって意味だよ』って言われて」と、由来を説明し、「僕らもデビュー当時にジャニーさんにツアーの名前を考えてもらっていたし、全然そういう感じでお願いしていなかったので、記念になるなって」と、感慨深げ。

 そんなエピソードがあってついた名前へ長野は「天才ですね!」というと、坂本は「TTTってヤジロベーが支え合っているようにも見えて」と、お気に入りのようだった。

 けいこについて井ノ原は、「合間合間でやってましたけど、1ヶ月半前にやっと3人で合わせたぐらい」というものだそうだが、長野によると「1人抜けるとけいこにならないから休みになったりもして。僕は1人だと昨年の夏くらいから始めて」と、回想。

 楽器も弾くがその楽器の担当決めは、「奇跡的に音が出たもので決めました」と話す井ノ原だったが、「でも次の日からまったく出なくなっちゃって(苦笑)。いまも場合によっては出ないことがあって、唇がかわいているだけでも出なくて。それにお客さんが入る初日って大体何か起こるんで」と、現状も。とはいえ『V6』のほかのメンバーが来たら「誰かメンバーが初日のときは初日か千秋楽で来るんですけど、だいたい何かが起きる感じがするんです。それで、奇跡的に音が出るかも(笑)」と、坂本はおどけ気味に話していた。

 報道陣からは露出度の高い公演ポスターについても質問があがったが、井ノ原は「デザイナーさんから『脱いじゃいましょう』と言われて(苦笑)。何かよく分からないことをやりたいということを取り入れてこうなっているんです」と、説明もあった。

 ほかにも、3人で飲みに行くのかへは、井ノ原によると、「気付いたのがつい最近で『行ってないね』って1週間前くらいに気付いて。きょうは初日だから乾杯ぐらいはしたいです」と、話していたが坂本が井ノ原の方を向き「でもけいこのとき終わって2分後にはいないですからね」と、恨み節。すると報道陣が、井ノ原と長野が既婚者ということにかけ「戸惑いがあるのは坂本さんだけでは?」と尋ねると、井ノ原も「坂本さん今後どうするんでしたっけ?」と乗っかり、坂本は「誰か助けてー!」と、タジタジ!

 それでも坂本は、「井ノ原も、長野も結婚をしたと報告をされたときに幸せになったので、この幸せをみなさんにも味わってもらえるようにできれば」と、気持ちを語る。しかし、井ノ原からは「でも、報告受けた時は管理人みたいに腕組んで立ってたよね」と、イジり倒され、坂本は「俺は(『TOKIO』の)城島茂っていう相方がいますから一緒に歩いていきます」と、苦笑いだった。

 坂本から「僕ら3人にしか出せない新しい舞台がお届けできると思います。ぜひ観に来てもらえれば」とアピールしていた舞台『TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星(ほし)』東京公演は21日から2月14日まで東京グローブ座にて、福岡公演は2月18日から19日までキャナルシティ劇場にて、大阪公演は2月24日から26日までシアター・ドラマシティにて上演!

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