アニメ『ばくおん!!』ステージが8月21日、東京・ベルサール秋葉原で開催された二輪車の交通安全意識の啓発と魅力発信を目的とした『バイクの日スマイル・オン 2016』内で開催され、天野恩紗役・内山夕実、バイクの日一日親善大使の中野真矢氏、西村純二監督n9rDg_pk5xが出席した。
アニメ『ばくおん!!』は今年4月から1クールで放送された女子高生×バイクで贈るハイテンション学園コメディーで、漫画家・おりもとみまな氏の同名作が原作。日本のバイクメーカーがそろい踏みで協力しており、放送終了後もさまざまなところでコラボし熱気を放っている作品だ。
ステージが始まると、アニメ主題歌『FEEL×ALIVE』とともにOP映像が流れ、内山は、「懐かしい！」とウキウキといった感じで楽曲にあいの手を入れたりしつつ、「またアフレコしたーいという感じです！」と、楽しげな様子を伺わせた。
本作のオファーが来た時のことについて西村監督は話が来るまで原作を知らなかったそうで「企画を立ち上がった時にバイクを乗っている奴がよかろうというので」と、裏話を。内山も本作へのオーディションが決まってから原作を買いに行き、「バイクの知識がなくても面白くて！」と、ハマったよう。
そんな内山は、同作へ出演してバイクへのイメージも変わったそうで、「バイクに乗っている人を見ると、絶対『ばくおん!!』観てるよね、と思います（笑）」という目を向けているのだとか。先月の日本最大のオートバイレースである鈴鹿8時間耐久ロードレース（通称：鈴鹿8耐）の観戦にも行き、トークショーも開催したそうだが「涙が出ました」と、その迫力には感動があったようだ。
『ばくおん!!』という作品の魅力について、「好きなことを全力で楽しむというのは、素晴らしいことですよね。一言じゃ語り尽くせないですけど、全力でみんなで馬鹿やっているのがいいなって思います」と語る内山。
恩紗については、「大好きなバイクへの愛が強くて、それが周りのみんなを振り回してしまうんですよ。でも、その熱量がすごくて憎めないんですよね。結局みんなそんな恩紗についていっているんじゃないかなって。そういうところが魅力で、彼女を演じていることで、わたし自身も元気をもらっている感じです」と、励みになっているのだとか。ただし演じるのには少しコツがいるようで、「恩紗ってバイクへの知識があるから、言い慣れている風を出さないといけないので、なんとか自分の中でセリフを理解して噛まないようにして常日頃から話しているみたいに聞こえるように心がけました」と、苦労もあったそうだ。
イベント後半からは、中野氏も参加することに。実は中野氏、本作と少なからず縁があり千雨の父親・中野欽矢役の名前や経歴のモチーフになっていることから「中野欽矢ではなく中野真矢です！」と、茶目っけたっぷりのあいさつで現れると、内山と西村監督とがっちり握手も。
中野氏は、自身のゼッケン番号が56だったのに対し、作品では『アパレルショップ556』になっていたという細かい部分や、アニメについて千雨の自宅について、「うちはお店にしているんですけど、僕の家にすごく似ているんですよ」というと西村監督は「偶然じゃないんです（苦笑）」と、白状することも。しかし、中野氏はこの盛り上がりを結構気に入っているようで、「『ばくおん!!』からバイクを知ってもらった方もいると聞いたので、光栄ですよ！」と、嬉しそうな感じだった。
ほかにも、アニメ化するときの方向性へ、西村監督は「おりもと先生のバイク哲学が詰まっていて非常にドラマチックな原作だったので。これは原作通りやろう。先生ともお話する機会があったんですけど、作品に対してどんな作りにしましょうかという話ではなく、バイクとは何かという話を1時間ぐらいして帰っていったんです。こちらから質問することもできなかった（苦笑）」と、秘話が披露されることもあった。
終盤には、中野氏は公道で走るようになり、先読み能力が高くなりすぎて、結果、人より安全運転になってしまい、周囲から「遅い!」と言われていると苦笑いを浮かべていると西村監督から「今度ツーリング行きましょう！」とお誘いを受けると「ぜひ！ちゃんと、音紗マークをつけていきます！」と、約束する一幕もあり、ほのぼのした雰囲気のなか終了となった。
※記事内画像は(C)おりもとみまな（ヤングチャンピオン烈）／ばくおん!!製作委員会
