『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』×『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』のプロデューサートークショーが3日、東京・新宿ピカデリーで開かれアムロ・レイのモノマネでお馴染みのお笑いタレント・若井おさむ（43）、シャア・アズナブルのモノマネで知られるぬまっち（44）、『THE ORIGIN』谷口理プロデューサー、『サンダーボルト』小形尚弘プロデューサーが登壇した。
先月21日から全国15館で上映され人気を博した『THE ORIGIN』と、2015年12月より有料配信されている『機動戦士ガンダム サンダーボルト』全4話に新作カットを加えたディレクターズカット版が今月25日より全国15館で2週間限定で上映される『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』。そのプロデューサーが宇宙世紀だし一緒に番宣しちゃおうという趣旨で、普段は明かされることのない裏話をトークするレアなイベント。
小形プロデューサーは「『THE ORIGIN』のイベントは初なのでお手柔らかに」と、恐縮気味な中、若井は『THE ORIGIN III』のアムロのシーンを踏まえて、「アムロ・レイ13歳です！」と、さっそくものまねを披露し、観客を沸かせると、ぬまっちも「僕はキャスパルじゃない」と、こちらも劇中のセリフで返す。そんななか、若井は「ジオンのお話なんで、捕虜になった気分ですけどよろしくお願いします」と、あいさつした。
『THE ORIGIN III』の感想について、若井は期間中に2度観に行ったそうだが、「あんまり興味ない方だったのか、隣の方がエンドロールが流れているときに立ち去ろうとしていたんですよ。でも、エンドロールのキャスト見てたら古谷徹とあって、これは絶対アムロが出ると思って、その人に『いやまだ、これから絶対、アムロ出ますよ！』と言って。出なかったらどうしようと思いながらでしたけど」と、見るに見かねて呼び止めたのだとか。ちなみにその時の若井は「アムロのものまねとは全然違う声で言いました」と、明かし笑いを誘った。
そこから『機動戦士ガンダムUC（ユニコーン）』も担当していた小形プロデューサーが同作に『THE ORIGIN』とは対照的に予告が入っていなかったことへ「UCはいろいろあったので」と、制作時の苦労をにじませる一幕も。
ぬまっちからは、『THE ORIGIN III』で原作になかったリノ・フェルナンデスのようなオリジナルキャラが出るのかということを谷口プロデューサーへ質問。「用意しています」と即答し、その後に続くルウム篇は「原作にないエピソードは安彦良和総監督が入れると言って、急に脚本を変えました」と、同じような展開もあるようだった。
話が『サンダーボルト』の方へ。ぬまっちが小形プロデューサーが連邦寄りなのかジオン寄りなのかと切り込むと、小形プロデューサーは、「髪型がダリル・ローレンツに似ているのでジオン側のイメージです。けど、ダリルに似ているからといっていろいろ切られてサイコザクには乗りたくない……」と、温度感を現すことに。
さらに、小形プロデューサーは、「嫌な気分になって帰ってもらえると思います。あんまり子どもに見せたくないなぁと思って作っているんです。友達は『夢でうなされる』と聞いて、ちょっと成功したかなって。でも、落ち込んだ時には観ない方がいいかもしれません」と、狙い通りと話し、ぬまっちも「戦争ってあんなもんで、したらあかんと思いますよね」と、うなずく。そこに、中村悠一をイオ・フレミング役に選んだことへついても質問があがり、小形プロデューサーは、「中村さんもそうですけど、みんな振り切ってやってもらいました」とも明かしていた。
ほかにも、若井とぬまっちはよく会うのかという話になると、1年に1、2度だそうで、昨年初めてサシで飲みに行き、その後漫才をやったことを報告。いきなり、その漫才のさわりを披露して盛り上がり、終盤は観客全員も立ってぬまっちの呼びかけにより「ジーク・ジオン！」を叫ぶことに。その一方で若井はアイマスクをかけ「これが敵か……」と言いつつ、控えめに声を出していた。
そして谷口プロデューサーから小形プロデューサーへ、ジオンの旗を引き継ぐというイベントを経て終演となった。
