『ガールズ＆パンツァー TVシリーズ＋OVA一挙上映イベント』トークショーが23日、東京・新宿バルト9で開かれ西住みほ役・渕上舞、岩浪美和音響監督、杉山潔プロデューサーが登壇し、司会は廣岡祐次宣伝プロデューサーが務めた。
2012年から13年にかけテレビアニメとして放送され“ガルパン”の愛称で親しまれている『ガールズ＆パンツァー』。その人気は放送終了後さらに勢いを増し、14年に7月にはOVA『ガールズ＆パンツァー これが本当のアンツィオ戦です！』も制作されるほどとなった。そして今年11月21日より上映開始となる『ガールズ＆パンツァー 劇場版』（監督：水島努）にも期待が集まっている。
パンツァージャケットにスカート姿の渕上らが登場すると観客は拍手で出迎えることに。まずは、23日がみほの誕生日ということからみほの顔がデコレーションされたバースデーケーキが運ばれてくることとなり、観客、キャストが一体となって、『ハッピーバースデートゥーユー』の合唱から始まった。
このお祝いに渕上は、「お祝いするのが3回目なんです。去年は私1人で喫茶店でケーキを食べて祝っていたので、こうやって盛大に、たくさんの人と共有することができて嬉しく思います」と、感激する様子も。
続けては、新キャラクター11人が発表。岩浪音響監督は、アフレコ現場を振り返り、「テレビシリーズに出ていた人はほとんど出てる。キャストは60人以上います。キャラでいうと70キャラ以上いました。いままで対決してきたチームが全部登場する。オールスターバトル的な感じで」と、膨大な量になっていることを話し、杉山プロデューサーも、「スタジオに入りきれなかった」と、実情をしみじみ。
ちなみに、発表された新キャラのうち、渕上は継続高校のミカ（CV:能登麻美子）とアキ（CV：下地紫野）が「不思議な行動が多くて」とお気に入りだそうで、知波単学園の福田（CV:大空 直美）は「優花里さんに通じるものを感じました」とのことだ。
アフレコについて、杉山プロデューサーが、「レギュラーのみなさんの安定感というか、とても懐かしい感じがしました」と、キャスト自身の成長も挙げ、岩浪音響監督が渕上へ「噛まなかったもんね」とニヤリと笑いかけると、渕上は「そうなんです！スムーズにセリフを言えたんです。専門用語もあってすごく言いづらい言葉だったりとか、私、成長できたかもって」と、自分でも納得いくものだったよう。
さらに、岩浪音響監督は、「アフレコした時点で尺が120分以上あった。企画の段階では90分くらいと作り始めていたので、話が違うぞと（笑）。シナリオを受け取って、こんなの（90分で）終わるわけないだろ！って。シナリオの後にコンテもらったんですけど、水島監督バカじゃないのか（笑）？」と、裏話とともに実感のこもった話をしだし、これに観客は大爆笑。
劇場版の分量へ、渕上は「台本は分厚いのが3冊ありましたから」と、具体的に挙げると岩浪音響監督も「どんだけ戦車出せば気が済むんだって」と、苦笑い。こだわりの部分については、杉山プロデューサーは「今回も音楽はこだわっていて、水島監督の音楽へのこだわりというのが爆発しています」とも。
また、来月に公開が迫った本作について、渕上が「いまどれくらいできているんですか？」と、率直に尋ねると、杉山プロデューサーは「もう完成間近です」と、言い切りつつ、「大洗の市街戦がありますが、あらためて新しいところが破壊されます」と、TVアニメ第4話で戦車が突っ込んで話題となった肴屋本店のような新たな“観光名所”もできそうな予告をしていた。
そして、渕上から、「オーディションを含めたら4年以上、途切れることなく、キャラクターと向かい合って行ける環境ってなかなかないなと思って、それが純粋に嬉しいと思っています。ありがたいことにいろいろな作品にかかわることができるようになり、いろんな方と出会い、いろんなお仕事をさせて頂けるようになりましたけど、ガルパンの現場に戻ってくると、実家に帰ってきたようなリラックス感と、温かい気持ちになれる。それで、もっと頑張らなきゃという、そんな素敵な作品に出会えてよかったなって思っています。ぜひぜひこれからも応援していただければ嬉しいなと思います」と、思いの丈をスピーチ。
最後は、お馴染みの「パンツァー・フォー！」を観客、キャスト一体となって叫んで終了となった。
※記事内画像は(C)GIRLS und PANZER Film Projekt
