女優・武井咲（21）が6日、都内で行われたフォトブック『武井咲フォトブック bloom』（株式会社KADOKAWA）の発売記念イベントに登場。520名のファンが駆けつけた。
囲み取材の時には、芸能人の方々は、声を張らないので、取材者が多いときや、周りが賑やかなときなどには、声が聞き取りづらい状況がよくある。そのため、聞き漏らした場合やメモを取りきれなかった時などの確認作業用として、記者たちはテープレコーダーを芸能人の足元に置く。
この日も多くの報道陣が集まった。場所がすごく狭く移動もままならないため、「記者の方でテープレコーダーを置く方はいませんか？」と、出版社のスタッフから最後の確認の声があがり、ひとりの記者が、そのスタッフに渡そうとしたところ、それを武井がさも当たり前のように、自然に受け取ろうとした。それを観ていた、報道陣からは、いっせいに笑いが起きた。
目の前に出されたから、条件反射的に受け取ろうとしたのかもしれないが、それでも、そういう時にこそ普段の素がでてしまうもの。何年も新宿の『福家書店 新宿サブナード店』で取材をしているが、なかなか芸能人の方々が、そんな仕草をするシーンにお目にかかったことはない。（記者が行っていない時にあったらすいません）
そんな、人の良さが垣間見える出来事からスタートした囲み取材。今回のフォトブックは、4年ぶりとなる写真集『bloom』と『月刊ザテレビジョン』での連載4年分をまとめた小冊子『roots』の2冊組。
写真集『bloom』（―開花―）は、武井自身もアイデアを出し、様々なシチュエーションで撮り下ろし。海辺でのシーンや部屋でまったりと過ごす姿、クラシックカーでのドライブシーン、下町探索、ナイトロケなど、女性カメラマンならではの視点から、武井の様々な表情が楽しめる一冊。
「穏やかな気持になる。客観的に自分を見れて、いまこんな気持ちなんだと自分を知ることができて。ウソがなくていいフォトブックが出来たなと思っています。10年後に見ても自慢できるような。きっと素敵だなと思ってもらえる本になったんじゃないか」と、自信たっぷり。
一番こだわったのは、「嘘つかなかったところ」だそうで、具体的には、「カメラだったり、光で作るのではなく、そのままの気温、天候に合わせて、その時のテンションで素直に撮っていただくと、心に思いながら撮影していただきました」と、作りこまずに自然体で挑んだという。
一方、小冊子『roots』（―根、ルーツ―）は、『月刊ザテレビジョン』の4年分の連載から未公開カット、インタビューの再録を掲載。また、自身の半生や女優業への思いを告白したロングインタビューも収録されている。2冊で、17歳から21歳までの武井咲の全てを感じられるものになっている。
あらためて読み返してみて、「4年前にこんなこと書いていたんだと、ブレているところがないなと感じた。私って、こういう人なんだというのを、自分でも気づきました」と、自己を再発見。
4年前の自分は、周囲から「大人っぽい」と見られていたため、「すごく背伸びしようとして頑張っていた部分があったんだなぁと、読んで分かりました。いまはフラットな状態でいられる」と、変化も口にした。
このルーツでも、「ウソがないことを話させていただいた」と、自信を持って言えるそうで、「この本を読んでくださった方は、絶対的な味方だと思うぐらい書いている。私はこういう人というよりも、読んだファンの方々が、受け止めてくださった感情で十分です」と、ファン、ひとりひとりの思いを大切にする。
一番のお気に入りは、「流れで撮っているので、これというのは・・・」と、迷いながらも、ナイトシーンの撮影の一枚を。その理由は、「たまたま天気悪くて、雨が降っていたので、私のテンション的には合っていて、晴れているわけでもなくディープな雰囲気漂う写真が撮れた。役者をやっている中で、新たにこういう一面も見せられることが出来たことがうれしい。ぜひ見てほしいポイントのひとつ」と、このあたりが「嘘をつかなかった」こだわりポイントなのだろう。
最後に、「2冊出させていただいて。私の根っこ（ルーツ）の部分から開花（ブルーム）していった今のスタイルを全てファンの皆様にお見せできるものになったので、2つを組み合わせて読んでいただきたい。新たな一面お見せできたんじゃないかな。すてきなフォトブックに仕上がったと思いますので、ぜひ多くの方々に届けて、感想を聞いてみたい」と、ファンに届くのを心待ちにしていた。
同フォトブックは絶賛発売中。
