『新劇場版「頭文字D」Legend2-闘走-』(監督:中智仁/配給:松竹)公開2週目舞台あいさつが30日、東京・丸の内ピカデリーで開かれ藤原拓海役・宮野真守、高橋啓介役・中村悠一、高橋涼介役・小野大輔、武内樹役・白石稔、サンジゲン代表でCGクリエイティブプロデューサーの松浦裕暁氏、中智監督が登壇し、司会はサンキュータツオが務めた。
空前のクルマブームを巻き起こし、累計部数4860万部を売り上げた漫画家・しげの秀一氏の『頭文字D』が原作。23日から公開されるやスクリーンアベレージ(興行収入÷上映スクリーン数)にて84万6610円を記録し1位(2015年5月25日発表 興行通信社「週末全国ランキング」より)を記録し、その人気の高さを見せつけている。
中村は啓介について、「啓介は前作の『Legend1覚醒』で戦って、今回は作品の前半しか登場していないんですけれど、収録のときに音響監督さんから『頭良くなってるよね』って言われたことを思い出しました。感性で戦っていたのが理性の部分で戦うようになって。少し理論的な部分で兄貴(涼介)と会話できるようになった」と振り返ると、涼介役の小野も「『覚醒』のときに言ってたよね」と、うなずく。
そこで中村は、「始まったなって思って。ついに啓介覚醒したって。だから“Legend2覚醒”なんだなって」と前作のタイトルをそっくり当てはめ、宮野も「Legend3になったら“闘走”になるのかも」と、乗っかり笑いを誘っていた。
一方の小野は、「涼介は啓介と逆にここからクールだったのに火がつき始める。そこがやってて共感できる。ちょっとエキセントリックなことを始めるんです“シンデレラ城”…」と、観た人には納得であろう単語を挙げキャストの間で盛り上がり、あまりに話がコアなところまで行き過ぎたため、中村は「お前らもうちょっと真面目に話しな」と、止めるほどで、小野は「俺は真面目に話してる」と苦笑い。
そこで、小野は涼介の見どころを、「中里が事故った後のクルマを避けるところがカッコイイ!すごい冷静で」と挙げて軌道修正しかかったものの、「さすがにこれは避けられなかった…」ともしも避けられなかったら話をすると中村は、再び「真面目にやろ」と、ツッコんで笑いを誘っていた。
ほかにも、中監督が「キャラも一部CGでやっているんですが、違和感がないところまで持っていくのは、CGアニメーターは苦労してました」と裏話を話すと、松浦氏が、「作画スケジュールが時間的にヤバイかなと思ったんです。それでCGでやれるところはやって、作画に力を入れるところは入れてもらおうと始めたんですが、思いのほかリテイクがすごくて、これはヤバイなと。でもやり切って、チェックで見ているんですけど、自分でも分からなかった。それだけサンジゲンもすごい」と、自画自賛していた。
最後に、小野から、「新劇場版『頭文字D』から触れた方もいると思いますが、私もその一員なんです。でもやっぱり男同士の闘いは不変だなと思います。熱いドラマとか。ひとことで言うとカッコイイんですよね。『頭文字D』のよさを共感、共有してまた新しい『頭文字D』のファンの人を増やして、ずっと語り継いでいきたい。Legend3は熱い気持ちで取り組みたいので、みなさんも熱い気持ちでお待ちください」と、呼びかけ。
中村は、「懐かしいものを感じつつ、新しい映像になっていて、当時テレビシリーズがやってたときに、友達と寮で一緒に観ていたんです。それを思い出しつつも随所でパワーアップしてるんだなと。今回のアフレコの前に『Legend1』を観直したら作品としての新しい部分を見つけたので、『Legend2』も観続けてもらうと新しい部分が見えたりすると思います。それで『Legend3』を観ると、さらにCGの進歩を感じられるんじゃないかなと思っています」と、胸の内と合わせてアピールしていた。
またイベントではヒットを祈願し鏡割りを行い、盛り上がるなかでのものとなった。
『新劇場版「頭文字D」Legend2-闘走-』は絶賛公開中!
■STORY
「秋名のハチロク」の名は、赤城レッドサンズの高橋啓介を下した謎のダウンヒルスペシャリストとして、瞬く間に走り屋たちに知れ渡り、腕に自信のある走り屋たちが続々と秋名に集う。そしてある夜、秋名の峠を切り裂く高橋涼介のFCと中里毅のGT-Rの2組のヘッドライトが交差する。
一方、藤原拓海は池谷や樹から「走り屋」といわれても戸惑うばかりで、まわりの熱狂からひとり浮いていた。そんなとき、妙義ナイトキッズの中里毅の挑戦を樹が調子にのって勝手に引き受けてしまった…。ハチロク VS GT-R。GT-Rの380馬力にチューンしたRB26DETTエンジンは“バケモン”のひと言。ハチロクに勝ち目はないと思われる中、怒涛の全開バトルが幕をあける。
その戦いを冷たく見つめる男、妙義ナイトキッズのナンバー2・庄司慎吾も怪しく存在感を光らせる。峠を切り裂く走り屋たちの本能が炸裂する。
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