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北野武監督 初名古屋舞台あいさつ!「自立のないジジィは良くない」

北野武監督 初名古屋舞台あいさつ!「自立のないジジィは良くない」
北野武監督(中)が初の名古屋での舞台あいさつに臨んだ(写真左から河村市長、北野監督、大村県知事)

 北野武監督(68)が16日、愛知・名古屋の109シネマズ名古屋で最新作『龍三と七人の子分たち』(配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野)特別試写会に登場した。

 北野武監督の17作目となる同作は、引退した元ヤクザのジジイたちが、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売でやりたい放題のガキどもと対決する、気分爽快“ジジイ大暴れエンタテインメント”作品。平均年齢72歳(※公開発表時)の超ベテラン俳優たちが個性豊かでどこかチャーミングなジジイを演じる。

 ハードな作風で話題を呼んだ『アウトレイジ』シリーズとは違い、おじいちゃんから子どもまで親子三代まで楽しめ、さらには、試写アンケート結果では、20代以下の若者からの満足度がどの世代よりも高く、女性層からも「おじいちゃん、可愛い!」という声が多発しているほどの愉快痛快な作風となる。愛知・名古屋は本作のロケ地として知られ、愛知県の・大村秀章知事、名古屋市の河村たかし市長も登壇した。

 実は初の名古屋での舞台あいさつという北野監督がサプライズで劇場に現れると場内からは拍手が。名古屋をロケ地に選んだ理由について、北野監督は、「東京では大掛かりなことができなくて、大村さんに頼んだり、河村市長に頼んだりして、いろんな映画で名古屋にはお世話になっていて、名古屋のフィルムコミッションの方も、本当にいろんなところを探していただいて、ここ何年かの私の作品では、みなさんがご存知の場所がかなり出てきます。今回の映画もたくさん名古屋で撮らせて頂いて、かなりいろんなことをやっています。本当に、ありがとうございます」と、感謝の言葉を寄せる。

 トークでは、大村知事、河村市長ともにネタバレトークを展開し、北野監督が、「もう、ちょっと、みんな言っちゃダメだってー」と、ツッコミを入れる一幕も。

 撮影中のエピソードへは、「みんな立派な役者さんなんで良いんですけど、ちょっと耳が遠くなっちゃって、『よーい、スタート』って言っても『へ?私ですか?』ってちょっと困ったことになったんだよ(笑)。あと、目が弱ってて、カンペの字が小さくて見えないって言うからだんだん字がでっかくなって、カンペが邪魔で撮影できなかったとかいろいろありましたけど(笑)」と、“ジジイムービー”ならではを感じさせるネタが飛び出していた。

 作品へ込めた思いへ、北野監督は「知事や市長や我々も年寄りですが、年寄が『我々の面倒を国はみなくて良い』って言えるようなね、『ふざけんな』って感じの年寄りになっていただけたら良いんですけどね。なにかと頼るような自立のないジジィは良くないってね」と、言いつつ、「暴走族の映画をジィさんで撮ろうかと思ったんだけど、バイクに乗れないから。でも、若いやつらと違って、ジィさんが組んだら説教もきかないですから。ホントに、今回はうまい役者さんばかりで面白くできてますんで」と、自信を見せていた。

 映画『龍三と七人の子分たち』は25日より全国公開!

 ※記事内写真は(C)2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会

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