“「なんで大人は自分の言葉で喋らないんだろう」と、小さい頃から思っていました。「これはだめ、あれはだめ」と、世間体とか古いしきたりに縛られているうちに、自分の言葉を失ってしまうんだなと。”
母子家庭に育ち家族とぶつかったこと、いじめ、学級崩壊から不登校になったこと、結婚・離婚、音楽事務所の詐欺に遭って20歳で借金を抱えた経験……そんな出来事も全て糧にして歌っていくと決意した彼女が、自身の“歌”についてこう語る。
そんな彼女の楽曲『ばかみたい』が現在、話題の音楽サービス「Frekul（フリクル）」のサイトで期間限定で無料配信されている。
「人と人との間に生まれた誤解や、もつれてしまった関係を解きほぐしたい」という想いから、居酒屋・お寺・公園・銭湯・幼稚園・学校などどこへでも歌いに行くという「松本佳奈」。また企画ライブでは、木更津産の新鮮野菜を使ったご飯とライブを楽しめる「毎月第3火曜日レディースデー」なども行っている。
“みんなが好き勝手言い出したら世の中まとまらないので、ある程度「人に合わせる」ことは必要だけど、そのたびに自分を押し殺しているのは事実だから、受けてるストレスをちゃんと実感しなきゃな、と思います。そういうことを歌にしていきたいし、私のライブは誰もが「自分に戻れる場所」にしたいと強く想っています。”と語る彼女。
昨年には楽曲「パラダイムシフト」が、日テレ系『ミュージックドラゴン』のパワープレイに決定、カラオケDAMでも配信が始まった「松本佳奈」。彼女の歌のように、真っ直ぐに全国へ響き渡る。（津田 聖治）
【松本佳奈】
千葉県木更津市生まれのピアノ弾き語りシンガー・ソングライター。2006年からライブ活動を始め、関東を中心に活動中。高校や大学での講演・エッセイ・小説の執筆・イラストなども手掛ける。
