タレント・吉川ひなの（35）が22日、東京・赤坂の512 CAFE＆GRILLでエッセイ集『ずっと途中』（主婦と生活社）発売記念トークショー＆サイン会を開いた。
娘のこと、彼のこと、自分のことなどを書き下ろしたエッセイ。初公開のプライベート写真も満載で、発売前から予約殺到につき重版も決定したほど反響があった。
落ち着いた大人の魅力を感じさせる衣装で登場した吉川。本書は編集から声をかけられたことがきっかけで執筆したそうだが、「書いている期間は短かったです。携帯で移動中とかソファーで転がっていたときに書いてました。毎日やってて、2ヶ月くらいだと思います。100％自分で書きました。携帯にもメモがあります！」と、コツコツと書きためていたそう。
本書ではこれまで語られなかった吉川のプライベートも分かるそうだが、なぜこれまで語られなかったのかについては、これまであまり10代でも早い時期にデビューしたことに関係があるようで、「事務所の社長にプライベートは言うなと言われていたんです。おじいちゃんは外国人だということとか、本名とか住所とかは言わないでねと言われていたんです。デビューしたのが中学生だったので、今よりも危なっかしかったんだと思います。それを頑なに何年間も守っていたんです」とのこと。それでも本書をきっかけに、事務所の社長に直訴したところ、「『ちょっと本で言いたいんだけど』と言ったら、『言ってなかったの？』と言われて温度差がありました」と、苦笑い。
では、どんなネタが入っているのかというと、「恥ずかしいなと思っていたところとかはネタにしちゃえばいいなと思いました。抱えてないでネタにして発表したほうが緩和されると思いました」と、自然体になったそうだが、「歌手デビューをなぜかしちゃったときに歌番組出ていて、気持ちよく歌っているつもりが、聞かされていなかったんですけど口パクだったんだなとか」と、暴露して報道陣を爆笑させることに。
続編については、「やる気満々です！次に本に書くネタ探しで生きていこうと思います！」と、高らかに宣言したのだが、報道陣が「芸人さんみたいになりましたね？」と声をかけると、「じゃあきょうから芸人さんになります！」と言い出し、聞いた記者の方が、「さすがにそれは事務所さんNGだと思うんですが…」と心配していた。
ほかにも、「ここ5年で価値観が変わって。前はこう思っていたのが今はこう思うとか、普段私が考えていることを書いています」という吉川。具体的に挙げてもらうと、「着るものがラブリーなものが好きだったのが、大人っぽいものが好きになったりとか、ファッション誌で『一生使える◯◯』みたいな特集は前は何も感じなかったのですが、一生使えるものを選ぼうと思ったり」と、ファッション的に変わったのだとか。しかし、変わったのはそこだけにおさまらず、「地球の未来を考えるようになった。ものを持てる分量をすごく少なくしたんです。ものを持っていると方が幸せだと以前は思っていましたけど必要最低限のもので、地球をなるべく汚さないようにしていこうと思っています」と、壮大な話を展開し、報道陣を驚かせていた。
また、2012年3月に女児を出産しているが、「今朝もすっごい可愛かったんです！こんなに楽しいと思っていませんでした。女の子だったので永遠の親友ができたという感じです！」と溺愛しているようで、今後また子どもを作るかへは、「欲しいですね。すごく兄妹を欲しいと思っています。男の子と女の子の双子なら嬉しい。機会ができれば」と、意欲的だった。
エッセイ集『ずっと途中』は1400円（税込）で好評発売中！
