『さばげぶっ!ゲスかわ☆ガールズ JAPAN TOUR 2015 FINAL』昼の部が15日、千葉・舞浜アンフィシアターで開かれ、園川モモカ役・大橋彩香、鳳美煌役・内山夕実、春日野うらら役・大久保瑠美、経堂麻耶役・Lynn、豪徳寺かよ役・東山奈央、ナレーションを務めた玄田哲章が登場し、司会は石動やよい役・松井恵理子、からあげ☆レモン役・荒井聡太が務めた。
『さばげぶっ!』とは、漫画家・松本ひで吉氏が月刊少女漫画雑誌『なかよし』(講談社)で連載している梧桐学園高校サバゲ部を舞台にしたサバイバルゲームギャグ漫画。2014年7月から1クールでアニメ放送された。
イベント開始時間になると、「ずいぶんと集まってくれたなぁ。ナレーションのしがいがあるぜ!」「公演中出演者がすべっても温かく見守るんだ」と、玄田の力強い生でのナレーションから幕開けとなり、これには観客も「YES!」とノリよく応じる。これまでのイベント開催の歴史をまとめた映像が流れると、セリからトップバッターで大橋がモモカ風衣装の梧桐学園高校制服で飛び出してきて同作OP楽曲『YES!!』を歌唱し、場内は熱気であふれた。
そのまま、他のサバゲ部メンバーも全員制服姿で登場し、「私達、ゲスかわ☆ガールズです!」と、声を合わせてごあいさつ…だったが、内山だけ出遅れるという“ゲスかわ”っぷりで、本イベントらしい幕開けに。その直後、「俺のこと忘れてないか?」と、親指を立てながら玄田がセリから登場し「グッドラック!戻ってきたぜ!1つになって燃えて燃えて燃えまくろうぜ!!」と、あおりまくって観客を楽しませた。
トークでは、これまでのイベントを通して東山は、「オープニング映像、胸が熱くなりました」と、ツアーファイナルにジーンとしている様子を見せると大橋は、「すごいたくさんイベントをやらせていただいたので、みんなで一緒に歌を練習したりしたのが印象に残ってます」と、しみじみ。
テーマが「さばげぶっ!」の前後で変わったこととなると、大橋は、「歌手でソロデビューさせて頂いたのもあるんですが、なんかゲスなのっていいなって、いろいろ自分の内で感じたことを我慢しないで言ったほうがいいなぁって」と、素の自分を出しやすくなったと語ったが、内山が「普段何か押し付けられてるの?」と、逆に心配するという展開にも。
東山は『さばげぶっ!』がサバイバルゲームを題材にしているだけに、「武器に詳しくなるというか、あるミリタリー作品で『トリガーに指をかけるというのは失礼だから』と、ほかの共演者の子に『かけちゃいけないんだよ』と言えるようになった」と、仕事でも役に立つようになった話や、Lynnは「ファッションでミリタリー系も気になるようになった」と、日常にもかかわってくるようになったのだとか。
ほかにも、『日常で見つけたさばげぶっ!』という題材の際には、大久保が、「玄田さんとこの現場のあとご一緒すると『どうだった?』って気を使って聞いてくれるんです」と、明かすと玄田は「照れるなぁ」と、笑みを浮かべる。その気遣いについて玄田は、「この作品にかかわるときに、自分の娘のような子たちと一緒にやるので、接点がないからどういう作戦で近づいていこうかなと。それで同じ事務所の(大久保)瑠美がいたのでそこから行こうかなと思って」と、“ゲスかわ”な発想からだったと明かしつつ、「アフレコ第1回目のとき僕の誕生日でケーキを用意してくれてて、連鎖反応か、キャストが毎週誕生日みたいな感じでケーキで仲良くなった。そういう空気が嬉しかった」と、スタジオでのほのぼのした空気を伝えていた。
続けては、バレンタインデーを題材にした朗読劇が開催。まずは、玄田がナレーションで「1クールごとに新しい嫁を見つけるお前らが古い嫁のところに戻ってきてくれて嬉しいぞ」とのセリフで笑いを誘ったり、「Blu-ray1巻2巻封入の優先申込券を使わずにこのイベントに参加してる人。怒らないから手を挙げてくれ」と、観客に呼びかけ申し訳なさげに素直に手を挙げる観客に向かって「怒らないって約束したな。あれは嘘だ!」と、“粛清”を下し爆笑させる一幕も。
そんな空気の温まったなかサバゲ部メンバーは少々演劇仕立てな感じで、ときにアドリブが入りながら進行し、何度も観客を沸かせて大盛り上がりだった。
ライブパートでは、キャラクターソングやコラボ歌唱などを披露。アンコールでは、『全女子力でExterminating!!』を全員で歌唱しながら、玄田が「久々にバズーカの1発でも打ちたくなってきた」と、本当にバズーカで客席にプレゼントを投げ入れるというファンには嬉しい演出もあり、最後は再び楽曲『YES!!』を全員で熱唱。そして、大橋からメッセージを寄せることになるのだが、涙を溜めながらのものとなり、感動的な終演を迎えていた。