舞台『「弱虫ペダル」箱根学園篇~野獣覚醒~』(東宝)DVD購入者限定イベント第2部が8日、東京・日比谷公会堂で開かれた。
昨年10月から11月にかけ上演された同舞台がDVD化。本編主人公・小野田坂道の所属する千葉県立総北高校ではなく、ライバルとなる強豪校『箱根学園』をクローズアップ。その中でも“運び屋”として知られる3年生の実力者・荒北靖友が挫折を乗り越え自転車競技に打ち込んでいく過去や、福富寿一との熱い友情などが描かれる。それと同時に、インターハイ2日目後の選手たちの、ドラマも展開された。
この日は、荒北靖友役・鈴木拡樹、福富寿一役・滝川英治、東堂尽八役・北村諒、新開隼人役・宮崎秋人、泉田塔一郎役・河原田巧也、真波山岳役・植田圭輔、黒田雪成役・秋元龍太朗、鳴子章吉役・鳥越裕貴、金城真護役・郷本直也、御堂筋翔役・村田充、演出と脚本を担当した西田シャトナー氏が登壇。
イベント開始前の前説は北村が務め場内の空気を温めると、早速、キャストらが登壇し、それぞれのキャラクターの見どころを上映。この回では、東堂、真波、金城、御堂筋の上映とともに、キャスト自身の思い、裏話などを交えたトークへ。
東堂の話題の際には植田が北村のことについて、「ペダリングが綺麗なんです。すごい綺麗なフォームで走るという感じです。ライディングのワークショップがあったのですが、一発でできた」と、褒めつつ、「(今泉俊輔役の)太田基裕くんはウワサで円に周らなきゃいけないところ四角に周っていたんです」と、その場にいない別のキャストのことを暴露。西田氏はそこに乗っかり、太田に指導しに行こうとしたときに「『俺できねぇ…』と泣いてたから言えなかった」と、エピソードを。すると北村が、一発でできた理由を「天の才ですかね」と、強気発言が飛び出し笑いを誘っていた。
続いて真波と植田の話題へ。植田は同舞台に真波以外でも、荒北との絡みがある箱根学園の寮の寮長役で出演したが、「前回もオーディションで勝ち取らせて頂いたので一生懸命やりました」と、そのときの思いを話す。すると西田氏は、その寮長のシーンの裏の出来事で「ベストなタイミングでみんなが芝居できるように時間を測っていたんですよ」と、植田の才能を感じさせる裏話を明かすと鈴木も、「本当に多彩な役をやってくれてて、真波以外にも助けられてるんです。短すぎるとスタッフさんの用意が間に合わないぞというシーンでも、裏から違うセリフを言った時に、それを感じてくれて少し伸ばしてくれました」と、感謝。それに植田は「それはお客様に分からない部分ですから」と、はにかんでいた。
ほかにも郷本が「ライブじゃないからね!」というセリフなどを任された時に緊張で十二指腸潰瘍になった話などを告白した後、西田氏が「荒北だけではなく、御堂筋らも野獣として覚醒するんだなというのがあって、まさに『野獣覚醒』になった」と、しみじみと語っていた。
トークはファンからの事前の質問コーナーへ、「これはないだろうエピソード」には京都伏見高校の“虫歯の冒険”なる企画があったことや、兄弟になりたいキャラクターの話題では、郷本が「秋人とこの1、2年くらいずっと共演してて、ずっといる割にあんまりしゃべってなかったんです。ただ、何があったか分からないですけど、前回(の舞台)くらいから秋人が『おう直也』とか言ってくれて、真面目な秋人がそう言ってくれたときに、『お前なぁカワイイところあるじゃん』と思って。その一線を超えた瞬間から可愛いくて、最近鳥越よりも可愛いなと思ってて」と、話し、鳥越に向かって「ごめん浮気してるわ」と苦笑い。そんなやりとりを見ていた、宮崎が「ちょっと心開いたフリすると嬉しそうにするんだから」と、郷本に返すと、鳥越が「転がされとるやないかい!」と、ツッコミを入れ、場内を沸かせていた。
トークの終盤には、3月6日からスタートする舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNERのアピールタイムとなり、滝川は、「原作を読み返して感動的なシーンが多くて涙が出て、福富の深み、箱学の絆などを感じています。シーンとしては3日目の金城のシーンが好きなんですけど、郷本直也がどうやって演じてくれるのか楽しみにしています」と、プレッシャーをかける一幕もあった。
最後に、鈴木から「全力で取り組ませて頂きました。その形が熱いものになっていると思っています。それが力になって何かを生むといいなと思いっています」とアピールしていた舞台『「弱虫ペダル」箱根学園篇~野獣覚醒~』DVDは8800円(税別)で好評発売中!