
俳優・松坂桃李(26)が31日、都内で映画『マエストロ!』(監督:小林聖太郎/配給:松竹、アスミック・エース)初日舞台あいさつに歌手のmiwa(24)、俳優・西田敏行(67)、古舘寛治(46)、大石吾朗(68)、河井青葉(33)、池田鉄洋(44)、モロ師岡(55)、村杉蝉之介(49)、小林且弥(33)、中村倫也(28)、嶋田久作(59)、小林聖太郎監督(43)とともに登壇した。
若きバイオリニスト・香坂(松坂)の元に名門オーケストラの再結成の知らせが舞い込む。けれども、指定された練習場に向かうとそこは廃工場。メンバーも他の楽団をクビになった負け組演奏者ばかり。しかも指揮者は大工道具を振り回す謎のオッサン・天道(西田)だった。破天荒な天道に振り回される香坂たちだったが、次第に彼の導く音の深さに引き込まれていく…。
松坂も含め、13人のキャストらは劇中の曲者という設定そのままに、個性的なあいさつで会場を沸かせるなか、松坂は、「子供が巣立つ親鳥のような気分です」と、初日を迎えられたことへ万感の思いを。

撮影中の苦労話へは、「全員の動きがそろっていないと監督も音楽チームのOKも出ないのでそこは苦労しましたね」と、松坂がしみじみ。
それでも、雰囲気は良かったそうで、miwaが「楽屋で私の『●ヒカリヘ』という曲をセッションしたんです!それが一番の思い出です!」と、ニッコリ。ちなみにその状況は小林監督が撮影していたそうで、「特典でつくかも」と、お楽しみなのだそうだ。
この日は、コンサートと同じ正装で登壇することとなったが、松坂は、「サプライズで演奏させられるのかなと思っていたんですが、今何事もなく進んでいてよかったです」と、少々危惧していたのだとか。
そんな松坂の期待(?)に応えるようにサプライズが発表され、原作者のさそうあきら氏(53)が登場し、「私のインクのシミのようなものから始まったのですが、プロフェッショナルな方に作品を仕上げて頂いて嬉しい」と、コメントを寄せ、松坂のバストアップショットの似顔絵をプレゼント!これには松坂も「嬉しいです!」と感激すると、西田は、「僕もほしいなこういうの(笑)」と、ボヤいていた。

サプライズはそれだけではなく、西田からのメッセージも。「映画作りは1つの交響曲を奏でるのと似たところがあります。携わったスタッフ、キャスト、オーケストラにたとえてみると、このコンサートマスターは松坂桃李くんだったと思います。努力と情熱とを傾注して、この映画製作に携わって1年8ヶ月を要しました。松坂くんは日々撮影にはなれていたときでも片時もバイオリンを離さずにいて、僕は胸が締め付けられるような思いのの中におりました。松坂くんは26歳ですけど人間の気力と体力は37歳がピークだと言います。ですからあと10年あります。これからいっぱいキャリアを積んで頂いて、ビッグな俳優として、成長するよう心から願っております」と朗々と語りながら、松坂を激励し、「それと、あなた(登壇しているキャスト)たちがいたからこの映画は成功した。監督あなたは立派なマエストロでした」と、熱いスピーチ。
これには松坂も、「西田さんからお言葉がいただけると思っていませんでした。ありがとうございます!」と、喜びに打ち震えているようだった。
最後に松坂から、「音楽というのは素晴らしいものだと思います。ときには奮起させてくれたり、エネルギーを与えてくれます。栄養が詰まった純度100%の映画だと思います。みなさまなりの言葉でマエストロを完成させて頂ければ!」と呼びかけていた、映画『マエストロ!』は31日より全国公開中!

















