俳優・中村蒼（23）が新作主演映画『春子超常現象研究所』（監督：竹葉リサ）で“テレビ男”なるものに扮することが、分かった。
本作は『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014』で最高賞となる『シネガーアワード』を受賞した竹葉監督の最新作。ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ男（中村）と春子（野崎萌香）、そしてそれを取り巻く個性あふれるキャラクターたちが騒動を巻き起こす異色コメディー映画となる。
中村は第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストグランプリを受賞するなどイケメンとして知られているが、今回解禁となったビジュアルではテレビのかぶりもののような衣装で、ビジュアルの良さを封印もしている。なお、衣装はアイドルグループ『でんぱ組.inc』の衣装を担当し、東京・パリ・ミラノの3都市でコレクションを発表するMikio Sakabe氏が担当。Sakabe氏が映画へ衣装監督としてかかわるのは本作が初となり、ファッション界からも注目が集まっている。
ほかにも、春子がバイトしているサウナで働く欲求不満のおばちゃんに青木さやか（41）。スイッチが入ると暴走する警官にアーティスト・ブラザートム（58）、うさんくさい語学番組プロデューサーに俳優・池田鉄洋（44）、ひきこもりのゲイ役に斎藤工（33）、コスプレマニアの春子の母に女優・高橋由美子（40）、春子を盲目的に溺愛する父に俳優・小日向文世（60）と、個性派や演技派の俳優が脇を固めている。
本作でテレビ男を演じることに中村は、「まさかこの世界に入ってテレビを演じるとは思ってもいませんでした。こんな役はきっと今後ないだろうから楽しんでやりました（笑）」と、意欲的で、作品がどんなものになるのかとの質問には、「いろんな展開が起こるハチャメチャな映画です。でもこれを観て物に対する気持ちが少しでも変わってくれたら嬉しいです」と、メッセージを。
竹葉監督は中村の起用に、「下手をするとコントになる、そんな難しい役どころ。実力派でないと演じきれない、と思いオファーさせていただきました。ゴクツブし男に、あえて透明感がある中村蒼さんを起用する事でテレビという、無味乾燥な役に暖かみを持たせた。桁外れの感受性が無いと、テレビの役作りなんて出来ない。中村蒼さんの想像を絶する役作りと、天賦の才能に震える～っ」と、期待を寄せている。
■STORY
ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ（中村）。持ち主の春子（野崎）と奇妙な同棲生活をスタートさせ、ヒモとして甘い日々を過ごしていた。ある日、胡散臭いテレビプロデューサー鈴木（池田）と出会ったテレビは語学番組『やさしいアラビア語教室』のパーソナリティに大抜てき。あれよあれよという間に、テレビはテレビ界のトップにのし上がっていく…。
©2015「春子超常現象研究所」製作委員会
