俳優の神木隆之介（21）が12月2日、都内の日本科学未来館でNHKスペシャル『ネクストワールド私達の未来』取材会にテーマ曲『グッドバイ(NEXT WORLD REMIX)』を手がけたロックバンド、サカナクションの山口一郎（34）、岩寺基晴（33）、草刈愛美（34）、岡崎英美（31）、江島啓一（33）、衣装担当のアンリアレイジの森永邦彦、テクニカル演出を担当するライゾマティクスの真鍋大度と登場した。
来年1月3日から5回にわたり放送される『ネクストワールド』。2045年の近未来の社会を舞台に「未来はどこまで予測できるのか」「寿命はどこまで伸びるのか」「人間はどこまで拡張できるのか」などのテーマで、日々登場する新たなテクノロジーが人々の生活をどう変えていくのかという30年後の生活を描く。公式サイトはhttp://www.nhk.or.jp/nextworld/
ナビゲーターとして未来に生活する若者を演じる神木は「この作品に携わることができて嬉しい。僕自身、今から先のことに興味があるので、演じながら勉強にもなりました」と挨拶。「未来というものについてもう一度考えるきっかけになった。（視聴者も）考えるきっかけになる作品になればいいな」と話した。
テーマ曲を歌う山口は「『30年後の音楽を作ってください』といわれ、果たして、歌というものが未来に存在しているのか、音という概念がどうなっているのか。この番組を観て、僕達の音楽を聴いて何かしら感じるものがあれば」と話した。
舞台となる2045年は人間の知能をコンピューターが超えると予想されている年。神木は「人工知能のことにすごく興味がありました。この物語は今から30年後、その数字だけみているとすごく遠い気がするんですけど、僕が今21歳なので51歳の時には人工知能が隣にいて、（何をするにも）人工知能に言ってもらって判断する生活がくるのかなと思うと、すごくワクワクしました。自分で決断することとバランスが取れた感じになればいいのかな」と前向きにコメントした。
対して山口は「神木くんが21歳ということにビックリ」と笑いながら「永遠の命についての回もあり、リアルに寿命が伸びたりすることで、音楽がどうなってくるのかミュージシャンとして思いました」と語り、「ひとつだけ無くならないだろうなというのが、音楽は心を伝えていくというもの。歌というもの、人間が歌うことは残っていくんだろうな」と感慨深く語った。
報道陣から改めて未来について聞かれると、神木は「正直想像してなかったですね。高校を卒業して将来のことを考えろとか言わたりしましたけど、1、2年後も想像できないので」と苦笑い。火星移住については「宇宙自体には興味はあるんですけど、いざ行くとなると相当な覚悟がいることなので。30年後にどういう価値観になっているのか。ぜひ行ってみたいと思ってるかもしれませんけど、今は判断しかねます」と話した。
未来のエンターテインメントについては「もっともっといろんな表現ができるのではと僕自身は考えてます。芝居以外にもいろいろできるのではないかな。どんどんエンターテイメント界が広がっていって、みんなを楽しませることができたらいいなというが僕の理想なんですけど」と笑顔で話した。
