特別総集編アニメーション『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』（監督：加戸誉夫／配給：松竹）初日舞台あいさつが11日、東京・丸の内ピカデリー内で開かれ、沖田十三艦長役・菅生隆之、スターシャ役・井上喜久子、本作の構成を担当した森田繁氏、加戸監督、森下悠里が登壇し、司会はサンキュータツオが務めた。
『宇宙戦艦ヤマト』のテレビシリーズ第1作から40年。『宇宙戦艦ヤマト2199』としてリメイクされ、2012年から7章立てで劇場先行公開およびビデオソフト先行発売。2013年にはテレビシリーズ全26話が放映された。本作はその全26話分の新規カット＆新規収録ナレーションを追加した特別総集編となり、この1作でヤマトの大航海の軌跡が感じられるものとなっている。
「ちょっとスターシャっぽい感じがいいかなと思って」と、スターシャをイメージしたという青のドレス姿で登壇した井上。この日はお約束の“17歳”という自己紹介をせず、「私、自分の自己紹介のときに『17歳です』“おいおい！”っていうお約束があるんですが、あまりにも素晴らしい作品を前にして、ちょっとそんなこと言える余裕がありません。ただ、私、次元の狭間を生き続けて十数年、このスターシャという素敵な役に巡り会えて幸せな気持ちでいっぱいです。スターシャの映像の美しさがこんな大きなスクリーンで楽しめて、長生きしてよかったなと。最後まで楽しんで下さい」と、感無量な様子を見せることに。
本作へ加戸監督は、「旧作でもまとめているものがありましたが大変だったんだなと思いました。いろんな方面から攻めようと思って、地球サイドからとか考えたんですけど、出渕裕総監督のガミラス愛に、押しつぶされて、ガミラスからじゃないと話をもっていけないと。ガミラス側からやろうという話も持ち上がったんですが、宇宙戦艦ヤマトですよね、さすがにそれはということになって」と、相当に苦労した様子を見せることに。
新作カットが追加されるという触れ込みだが、この辺りのことに加戸監督は、「20話近辺で出渕総監督が描いたコンテでもったいないことになっていたTV版では使われていない部分がありまして、それを使って構成しました。いくつか音の入り方も変わっている部分もあると思います。映画を作るに当たって、音を入れ直したり、効果音もここ（TV版などで）は入っていなかったとろに入っているシーンもあります。艦内でキャラが移動したときは、画面外から音がしたりとか、戦闘は広がるような雰囲気があります」と、明かした。
そんな本作を観た感想について、菅生は、「僕は新しい発見があって、ストレートに感じる部分がありました」と言うと、井上は、「きっと大変だろうなと思ったんです。思いをひしひしと感じましたし感動しました。でも、きっとお2人（加戸監督も森田氏も）とも、心の中で『宇宙戦艦ヤマト』の曲で『♪誰かがこれをやらねばならぬ～』と、歌いながらやってたんですか？」と、天然っぽい発言も飛び出したが、2人は、「いやいや、やってました（笑）」と、うなずく優しさを見せていた。
イベントの中盤からは、ゲストの胸元あらわなスターシャ風衣装をまとった森下が登場。その姿を見た井上は、「本当にたまらないですね。まんま、三次元で動くスターシャさんのようです！」と、大興奮で、「悠里ちゃんを前面に出して、私後ろで声を当てるということやってみたい」と、言い出す。菅生も「やってみてください（笑）」と乗っかり、加戸監督まで指示出しするなどノリノリななか、井上は森下の後ろに立ち「私はスターシャ」と、生で“吹き替え”をし会場を盛り上げた。
この遊び心満載のパフォーマンスに井上は「こんなに嬉しいことってないです。ありがとうございます！」と、大喜びな様子を見せていた。
『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』は大ヒット上映中！なお、完全新作劇場版『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は12月6日より全国ロードショー！
