アイドルグループ・SNH48、SKE48の宮澤佐江（24）が10日、東京・渋谷のアイアシアタートーキョーで主演ミュージカル「AKB49〜恋愛禁止条例」の報道陣向け公開稽古を共演のAKB48・小嶋真子（17・チームK）、大和田南那（14・チームB）、SKE48・須田亜香里（22・チームE）、俳優・日野陽仁（58）らとともに行った。
実は男子高校生ながら、女の子に扮してAKB48入りを果たす主人公・浦山実を演じる宮澤は、「９月の頭に襟足がジョリジョリするくらいまで髪を切った。こんなに短くしたのは初めて。10センチは切ったと思う」と役づくりに意欲満々。メンバーからも「本当の男の子に見える！」と大好評だったが、「AKB48のメンバーが演じる”AKB49”ですが、いちばんむずかしいのは、現役メンバーである私たちがアイドルを演じなくてはならないということ。胸が熱くなるなと思ってもらえるような作品にしたい。気合い入ってます！」と力をみなぎらせた。
「週刊少年マガジン」（講談社）で好評連載中の人気コミックのミュージカル版。ひょんなことから”浦山みのり”としてAKB48のオーディションを受けることになった男子高校生・浦山実（宮澤）が、想いを寄せる同級生・吉永寛子（小嶋／大和田のWキャスト）とともに12期研究生としてAKB48入りを果たし、幾多の苦難を経験しながら仲間とともに夢の階段を上っていくという物語。
稽古では随所に男気（!?）あふれた役どころを熱演していた宮澤だが、「これまでは男っぽい女の子が多かったが、今回は男の子役ということで、髪も短くしたし、お兄ちゃん2人で育っているので、より男らしさを出したい」と堂々としたもの。舞台のなかでAKB48の楽曲も登場するが、「作品には歌も踊りも芝居もあって、今回は（ミュージカルが）初めてのメンバーばかりなので、それぞれ苦労していると思うが、いつもステージで歌っている歌い方と芝居では違う。それが演者ではないとわからないので楽しい」と笑顔を見せた。
ヒロイン・吉永は小嶋、大和田がWキャストで担当。大和田は「緊張しないっていってきたけど、本番が近づいてきて緊張してきている。いまお腹が痛い…」と弱気な面も見せつつも、「でも、自分らしさが発揮できたら。ミュージカルは初めてで、演技の仕方も全部が初めて。いろんな経験ができたので、次の仕事につなげていきたい」とやる気満々。小嶋も「私も演技、ミュージカルが初めてで、みなさんからいろんなことを教えてもらって、稽古の1分1秒が大切な時間。女優になりたかったが、役が決まってファンの方に『大丈夫？』って心配されたので、それで逆に気合いが入った」とこちらも準備万端の様子だ。
一方、浦山のライバル・岡部役の須田は舞台中にテレビなどでおなじみの体の柔らかさも披露。意地悪で性格の悪い役どころだが、「ミュージカル出演は夢であり目標だったので、出させていただけてうれしい。気合い入ってる。アイドル人生で髪の毛を染めることはないと思っていたのに染めました。役柄に染まっていきたい！」とすっかり役になりきっていた。
メンバーに囲まれ唯一の男性出演陣となる日野は「人生のなかでこんなうれしいことはない。長く生きているといいことあるな」とご満悦。「（AKB48は）『会いたかった』のサビしか知らなかったが、いい曲だなと思った。（メンバーたちが）稽古場で一生懸命やっているところを見て感動して泣いちゃった。私はこの人たちの大ファンです！」とすっかり魅了されてしまった様子だった。11日開幕！
