お笑いコンビ『ずん』の飯尾和樹（45）が24日、東京・新宿ピカデリーで劇場アニメーション『宇宙兄弟#0』（監督：渡辺歩／配給：ワーナー・ブラザース映画）舞台あいさつに渡辺監督とともに登場した。
漫画家・小山宙哉さんが2008年より漫画雑誌『モーニング』（講談社）に連載している同名作が原作でテレビアニメ化され人気を博した作品の映画化。本作では小山さんが脚本も担当したオリジナルストーリーとなっている。幼いころに誓った宇宙飛行士への夢、兄弟そろって月に立つために、兄・南波六太と弟・日々人は、幾多の苦難を乗り越え、果てしない夢に一歩ずつ近づいていくというもので、その夢の原点が描かれる。
今回、歌手・さだまさしと日本テレビの水卜麻美アナも登場していることでも話題となっているが、飯尾は本作に登場するオリジナルキャラクター・堺海老夫老人で声優初挑戦となっており、セリフのボリュームも結構多いものとなっている。
この日は、宇宙飛行士衣装で登場した飯尾だったが、「私が着ると整備工みたいですね（笑）」と、自虐的に笑いつつ、「これ着ていればモテるという勘違いをしそうです」と、話し笑いを誘った。
出演が決まった時のことを問われた飯尾は、「喜んだんですが、本当に何でだろうと思ったんです。名前が海老夫さんと聞いた時に六太や日々人の同僚の宇宙飛行士だと思って、気持ちを宇宙に持って行っていたんですけど、絵コンテが来たときに『あれっ？』って（笑）。でも、こっちの方が背伸びしなくていいなと」と、率直に明かし盛り上げると、起用理由を渡辺監督は、「1度宇宙兄弟の特集番組でご一緒しまして、すごくご丁寧にごあいさつされて。最初から決めていたんです」と、明かすとこれには飯尾もニッコリ！
さらに、渡辺監督は飯尾の役柄で「最初は宇宙で初めてのギャグをかました伝説の宇宙飛行士と考えていたんですが、若干、スタッフからも難色を示されたので」と、幻の構想もあったそうだが、そこは飯尾も「それだと大気圏を突破できそうにないです（笑）」と、ツッコんだ。
アフレコについては、リップシンクが難しかったと語りつつ、「笑う仕事なのに自分が笑うというは難しかった」と、しみじみ。それでも、渡辺監督は、「面白かったですよ。第一声からして、これが海老夫さんなんだという感じでした」と、イメージ通りだったらしく、場内から拍手もあがり飯尾は「監督は褒め上手なんですよ」と、照れることも。
ほかにも好きなキャラを問われた飯尾は六太と同じ宇宙飛行士の試験を受け合格した才色兼備な女医の伊東せりか（cv沢城みゆき）を挙げるも、「ああ言う方がいるから頑張れると思います。高校時代男子校だったので。アフレコでもせりかさんには会えませんでしたね」と、少々残念そう。それを見ていた渡辺監督からは「ルパン三世の不二子ちゃんの声をやっている人ですよ」と言われ、飯尾は「だからかな。キュンと来ちゃったのは（笑）」とも告白していた。
アニメーション『宇宙兄弟#0』は全国ロードショー中！
