映画『種まく旅人?みのりの茶?』（監督：塩屋俊／配給：ゴー・シネマ）初日舞台あいさつが17日、都内で開かれ俳優・陣内孝則（53）、吉沢悠（33）、女優・田中麗奈（31）、塩屋監督（55）が登壇した。
全国各地の農家を訪ねて歩き農作業を手伝う官僚・大宮金次郎（陣内）。新しい農薬の効果を量るという特命を帯びた金次郎は、以前世話になった森川修造（柄本明）の大分・臼杵の茶畑農園に姿を現す。そんなとき、修造が倒れてしまい、その孫娘で東京のデザイン事務所を辞めたみのり（田中）が畑仕事を手伝うことに。そこに、市職員の木村卓司（吉沢）が加わることになり…。農家の慎ましやかで、充実した生活を丁寧に描いたヒューマンドラマの作品に仕上がった。
この日は、あいにくの雨となってしまったが、陣内が「昔から、雨降って競馬場は重馬場という話があって、ダークホースが先頭を切ることがあります。あまりに周囲の方からいい映画だいい映画だというので」と発言すると、塩屋監督が陣内にツッコミを入れたしなめるところからあいさつをスタート。
2年前の1?1ヶ月半というちょっと長め撮影期間だったそうで、臼杵市に愛着が沸いたという田中は、「臼杵市の方に協力してもらいながら撮影したという感じで、初日を迎えられたことで嬉しい気持ちと寂しい気持ちがあります」と、複雑な心境の様子。
吉沢も撮影期間中に、陣内と役者論を語り合ったそうでだが、陣内が「キャビンアテンダントからキャンディーをもらってその中の紙に電話番号が書いてあったんです」と、エピソードを明かされると、吉沢は「顔も分からないので破って捨てました」と、サバサバとしていたのだとか。これに陣内は「そこからたどって楽しい合コンとかあるんだぞ、そういうところが広げておかないと伸び悩むぞ」と、指摘したそうで、吉沢は、「そこから俳優論でいつチャンスがくるかわからないんだぞといわれましたね」と、熱弁されたそうだ。
そんな、つながりが密な同作に塩屋監督も続編に意欲を持っているようで、「4?5年後にどうなったのか検証に金次郎が行くと言うことを考えています」と、みのりと木村がどうなったのかという続編の構想があることを明かすと、吉沢は、柄本の息子で俳優・柄本佑（25）と女優・安藤サクラ（26）が14日に結婚したことに触れながら、「柄本さんがおプライベートでもおめでたいことがあったので、そう（劇中で結婚することに）なるんじゃないですか」と続き、陣内も「柄本さんも実際の孫もできてるだろうからそれを出したらいいんですよ」と、本人のいないところでノリノリだった。
塩屋監督が、「日本の第一次産業をエンターテイメントを通して鼓舞できないかと思った作品でした、どっか懐かしい気持ちになれる作品ですね」と、PR。陣内も、「シリーズ化したいと監督が言っているのでこれで生活が安定します」と、冗談を飛ばしつつ、「みなさんいろんな感想があると思います。つまらなくても良かったといってください。映像がとにかく綺麗な映画です。劇場に足を運んでくださるよう」と、お願いしていた。
本作は17日より全国公開！
