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周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響

周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響
6年ぶりの来日

 『少林サッカー』の映画監督の周星馳(チャウ・シンチー、52)が22日、都内でGOLDEN ASIA & 映画『西遊記〜はじまりのはじまり〜』記者会見に登場した。

 日活と東宝東和がタッグを組み、新たなレーベル『GOLDEN ASIA』を立ち上げた。日活社長の佐藤直樹は「アジア各国の第一級の作品、興行収入はもちろん、評価の高い作品を日本のお客様にお届けしたい。アジア映画と日本映画の架け橋を目指します」と宣言。その第一弾に中国本土で興行収入200億円・観客動員5000万人という大ヒットとなったシンチー監督の『西遊記』が選ばれた。同レーベルでは年間2〜3本の公開を予定し、第2弾にインドのスーパーアクション映画『チェイス!』を公開する。

周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響
GOLDEN ASIA &映画『西遊記〜はじまりのはじまり〜』記者会見

 6年ぶり来日となったシンチー監督は「しばらく日本に来てませんでしたけど、みなさんに会えてとても嬉しく思います」と挨拶。「昨日着いたばかり。美味しいラーメンを食べたい」を笑わせ、同作が『GOLDEN ASIA』第一弾作品に選ばれたことに「なかなかみなさん目が高い。この映画を選ばなくてどの映画を選びましょうか」とユーモアで会場を沸かせた。

 同作はいわゆる西遊記の物語の少し前の時期を描いたオリジナルストーリー。監督・脚本・演出を手がけているが「脚本はかなり前のことで1995年に最初の西遊記をやり、どうすればもっとよく撮れるかを考えていました。脚本に関しては10年ぐらいかかっています」と明かした。

 日本通として知られ「黒澤明監督の大ファン」と話すシンチー監督。劇中では80年代にTBS系で放送された刑事ドラマ『Gメン’75』の音楽が使われている。「日本の方に同じような質問をいっぱい受けているんですけど、僕自身大ファン。3人の弟子たちをつれて、悪を撲滅するということが『Gメン’75』とすごく合ってるなと思ったんです」と答えた。

周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響
ユーモアたっぷりに話した

 報道陣から『ドラゴンボール』からの影響を聞かれると「すごく大きな影響があります。孫悟空は見た目が3パターンあります。人の姿、小粒の姿、大きくなるとゴリラのような形。全部『ドラゴンボール』からひらめきを受けています」と語った。出来上がった作品に「最初はすごくドキドキしてました。すごく満足のいき、自分が思ってた以上ものができて嬉しかったです」と微笑んだ。

 自ら主演を務めることも多いシンチー監督だが、今作では製作に専念。「自分に合う役がなかったことと、良さそうな役は出番が少なかった。というのも僕は主人公しかやりませんから」と茶目っ気たっぷりに話した。次回作の構想は「続編は僕としてもすでに考えてます」と断言するも、玄奘(三蔵法師の若い頃)役のウェン・ジャンに「そのころはそんなにギャラが高くなかった。でも今彼は大スターになってしまったので、今オファーするのは大変です」と笑った。

 さらに猪八戒役と孫悟空役のキャスティングについて「もともとスタッフだったんです。専門の役者じゃなかった。僕は役者を選ぶ時にプロの方じゃなくてもフィーリングで、能力がありそうだなと思ったらオファーする」とコメント。しかし、実際に猪八戒役の男性はスタッフだったが、孫悟空役のホアン・ボーは数々の賞を受賞したれっきとしたプロの俳優という、シンチー監督流のジョークだった。 

 『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は11月公開!

周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響
周星馳(チャウ・シンチー)
周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響
GOLDEN ASIA &映画『西遊記〜はじまりのはじまり〜』記者会見
周星馳監督、5000万人動員の超ヒット作『西遊記』は『ドラゴンボール』の影響
GOLDEN ASIA &映画『西遊記〜はじまりのはじまり〜』記者会見
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