俳優・神木隆之介（21）と女優・二階堂ふみ（19）が18日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で連続ドラマW『変身』（WOWOW）完成披露試写会に永田琴監督とともに登壇した。
作家・東野圭吾さんの125万部を超える戦慄の医療サスペンスの同名作を実写ドラマ化。人間とは何か？愛するとは何か？心とは一体どこにあるのか？奇跡の生体脳移植という医科学、禁断の技術を軸に、成瀬純一（神木）という地道な青年とその恋人・恵（二階堂）の切ないラブストーリーが展開される。
黒いジャケットとパンツ姿でシックにまとめた神木。ある事情から脳移植を受け、自分がどんどん変わっていってしまうという難しい役どころだが、「一番彼にとって大事なのは、変わりたくないのに変わっていってしまうというのが大事でしった。ただただ変わるだけじゃなくて、自分が抑えられない衝動に駆られるなか、自分というが変わっているのを感じる中で苦しんでいるというのを念頭に置いてました」と、ブレずに演技していたという。
2人は意外にもほぼ初共演だそうで、そのことを司会から問われると神木は「そうです！」とうなずきつつ、二階堂はどんな感じかと問われると、「本当にどんな方なんだろうというのが謎だったんですけど、現場で一緒に芝居をやらせていただくに従って、年は1個下ですけど、同い年だったり、年が近いんだなという元気な部分もあれば、お母さんみたいなことを言う大人の一面を持っている方で、優しく気さくに話しかけてくださったので楽しく芝居、生活をすることができました」と、フィーリングは合っていたそう。
一方の二階堂も、神木は「本当に素晴らしい方と思いますね。ものすごい大先輩ですけど、私に優しくしてくださいましたし、助けられることがあって、それもモチベーションになりました」と、感謝を口にしていた。
ちなみに、本作にかけ、自分を好きなように変身させることができたらと問われた神木は、「そうですねー」としばし悩む様子を見せつつ、「もう少し打たれ強い人間になりたいです。まあ、普通だとは思うんですけど、ちょっとなんかこう、電車に乗り遅れた時とか落ち込むんです。なんで家で支度早くできなかったんだろうとか、あと2分くらいゆっくりできるんじゃないかと妥協した自分に落ち込むんです。そんな些細な事で、なんでということで、ちょくちょく反省が多いので、『電車1本くらい大丈夫だよ俺！』という、寛大さというか心の広い人間になりたいですね」と、どこか少年のようなコメントに、場内の女性ファンからは笑い声が聞こえることも。
さらに、二階堂をどう変身させたいかとの質問に、神木は「間接的なダメ出しみたい」と苦笑いを浮かべつつ、「ないですね（笑）。話してて、すごくいろんな面を持っていらっしゃるなと思うんです」といい、「唐突にすごい現実的なことを言ったり、未知の領域が秘められているなと思うんです。だからないですね。どんな性格、考え方の方なんだろうというのをもっと見てみたい」と、違う視点から答えこれに、永田監督も相づちを打って認めていた。
最後に、神木から「悲しい愛の物語でもあり、純一と恵の周囲の人達の人間関係。良い人も、悪い人もいて、本当の人間関係のように繊細に描かれているので、みなさま観て頂いて、何か感じて頂けたらと思っています」と、PRしていた連続ドラマW 東野圭吾『変身』は27日、日曜午後10時より全5話で放送！なお、1話は無料放送！
※関連記事
・二階堂ふみセーラームーンに変身願望！神木隆之介にタキシード仮面を迫る
■STORY
画家を夢見ながら工場のラインで働き地道に生きてきた成瀬純一（神木隆之介）。恋人・恵（二階堂ふみ）と育むささやかな幸せを大切にしながら日々を過ごしていたが、クリスマスイブに、婚約指輪を購入しようと立ち寄った宝石店で強盗事件に巻き込まれて頭に大怪我を負い、世界初の生体間脳移植手術によって一命を取りとめた。本人には脳移植の事実は知らされなかったが、退院後、聴覚が敏感になるとともに、暴力的になり、ついには恵に対しても以前とは違う感情を抱き始めるなど、純一は明らかに自分が変わろうとしていることに気づき恐怖に襲われる。純一を想い続ける恵は、なんとか昔の姿に戻って欲しいと願い、手術に秘められた謎を追おうとするのだが――。
