
特撮ドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』でゴーカイレッドを演じ人気の若手俳優・小澤亮太(26)と女優・入山法子(28)が5日、東京・シネマート新宿で映画『共に歩く』(監督:宮本正樹/宣伝・配給:ユナイテッドエンタテインメント)初日舞台あいさつに宮本監督とともに登壇した。
共依存を描いた作品。「過去のトラウマから感情を抑えることができない女性と、それを支える恋人」「アルコール依存症の父親の影響で自傷行為を続ける子どもと、その母親」「物忘れが激しくなった認知症の妻と、困惑する夫」という男女3組の再生が描かれる。小澤は小学校教員の哲也役を演じ、親から愛してもらえず精神的に不安定で束縛してくる恋人の明美(入山)をどう支えたらいいか分からずに悩むという役どころ。また、明美の母親はアルツハイマー型認知症を発症して、夫への信頼に疑念を持ち始める。さらには、哲也の小学校に通うタケルは、不安になると体を叩くなど、自分で作ったおまじないで友達や母親から怖がられていた…。
スーツ姿で現れた小澤。本作への出演が決まった時のことについて、「作品自体が真面目なもので、普段真面目じゃないんで、俺いいのかな、これやってと思って」と、戸惑いがあったそう。さらに、初めての先生役も「子供とのコミュニケーションをどうやっているんだろう」と手探り状態だったようで、「気づきをどう現わせばいいんだろうと。結構難儀でした」と、本音も漏れた。

現場ではムードメーカーだったそうだが「自分の大事なシーンの前では、1人になってた」と小澤が話すと、入山も「本当にいなくなるんですよ。気が付くと、いない!って(笑)。いなくなるというのはすごく集中されていたからだと思います」と、褒める。これに小澤は、「ほかの方へは出番の前までずっと話してて、邪魔だったと思うのですいません」と、照れ隠し気味に笑った。
一方の入山は、「私自身もこういう役柄は初めてだったので、すごくやりがいのある役を頂けたなって。綺麗ではない感情を吐き出すキャラクターだったので、その辺は気を使って演じるようにしました。小澤くん演じる哲ちゃんがいたから吐き出せる感情がありました」というと、小澤はそんな入山に「本当に怖かったです。本当にビビってました」と、迫真のものだったと証言。宮本監督も、「自分の体験を書いているんですけど、入山さんがあのときの彼女に見えてきて、映画としてはリアルな演技でした」と、絶賛していた。

さらに、作品に絡めて、勇気を持って踏み出したことを問われると、小澤は「この仕事をすることだったと思うんですよね。経験ないのに舞台をやらせてもらって、緊張で胃腸炎になりました。正露丸ではきかなくて、病院に行っていろいろ効きすぎる薬をもらいました」と、苦笑いでエピソードを明かしつつ、「それで乗り越えられたから今がある」と、まとめていた。
映画『共に歩く』は5日よりプレビ劇場ISESAKI、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー!










