４ピース編成の中に、ハーモニカだけの担当がいる！？そんな変則的なバンドが今、注目を浴びている。ダンサブルなステージで近年人気のロックバンド「乱舞虎」（らぶとら）だ。
韓国、台湾、インドネシアで選ばれたアジア圏代表バンドが対決するフジテレビの音楽番組「ASIA VERSUS」。彼らはそれに出演し、さまざまなバンドに打ち勝ってウィークリーチャンピオン＆マンスリーチャンピオンに選ばれる。また、審査員のGACKTから「いままでの出演者の中で一番グルーヴが良かった。トークはどうかと思うが、音楽には感動した」と、その個性的なキャラクターと音の融合度が高い音楽性を評価した。
そんな彼らの楽曲『ETHNICK LOVE』が現在、アーティストとファンをダイレクトに繋ぐ音楽サービス「Frekul（フリクル）」のサイトで期間限定で無料配信されている。
テレキャスターのジャキッとした音と多面的な音色を放つギター、がっちりと固いリズム隊にハーモニカのKzやまびこが吹く「エンジェルハープ」（川村いさびュリホー［Gt./Vo,］曰く）がささやくように響き、情緒的な歌詞に乗った和風のヴォーカルが、冷静だが熱のある雰囲気を高揚させていく。そんな演奏の要所にまた、彼らの茶目っ気なキャラクターを感じ取れる一曲になっている。
「何か画期的にお客さんの動員を上げることができるLIVEができないか」と川村は自主企画「餃子食べ放題LIVE」（これまでに20回以上も開催）、某音楽番組をパロディー化した「Morsic Station」、朝の8時からラジオ体操から始まる「おはようライブ」などを開催。Kzやまびこはワンマンライブで、自身の手書きイラストが添えられたライブDVDをチケット予約者全員にプレゼントしたことも。研ぎすまされた楽曲と、そんな彼らのサービス精神溢れるキャラクターのギャップがまた乱舞虎を魅力的にする。
乱舞虎は、これからの音楽シーンを駆け上がって行く。（津田 聖治）
【乱舞虎】
（左から）ハーモニカ：Kzやまびこ／ギターボーカル：川村いさびュリホー／ドラム：杉モルト／ベース：星トゥワイライトで2008年に結成された変則４ピースロックバンド。2010年に1st mini Aibum 「山」をリリース後、レコーディングエンジニアの平沼浩司（Mr.Children、ゆずなど）を迎え2011年に2nd Album「渦（うず）」を、2013年には3rd mini Album「庵」のレコ発ワンマンで渋谷DESEOを満杯にする。また同年秋、フジテレビの音楽対決番組「ASIA VERSUS」に出演、ウィークリーチャンピオン＆マンスリーチャンピオンに選ばれる。哀愁漂うテーマやメロディーを軸に、踊れるサウンドを目指す。
