俳優・中村蒼(22)主演のNHK第37回創作テレビドラマ大賞『希望の花』マスコミ試写会が3日、東京・渋谷の同局で開かれた。
中村はプラモデル作りが趣味で就職浪人をしている杉浦大樹の役を演じた。自信をなくした孫と失意の祖母が、ふたりで困難に立ち向かうヒューマンドラマ作品となる。
中村は、本作について「僕がこの作品を見て思ったのは、よく『何年後は何してると思いますか?』とか『何をしていたいですか?』とか言われるんですけれども、あんまりピンとこなくて、でもそれは多分1日1日生きるのに精いっぱいなので、何年後っていっても自分の中であんまり想像できないんですよね。僕の演じる大樹は就職がうまくできなくて、もっともっと先を見て、何かこういう人生を歩む為にこういう会社に入りたいとか思っているんですけれども、本当はそうじゃなくて足元を見て目の前に置かれたものしっかりこなしていけば、自然と明日への道が切り開いていけるという様なのを知ったんですよね大樹は。僕もそれは本当に思って、そういうふうに生きていけたらいいなと思いましたし、見ている人にそれが伝わって、先の事先の事じゃなくて、もっと足元を見て毎日毎日、1日1日を大切に生きていってくれればいいなというふうに思いました」と、演じた大樹から人生の態度を教わったことをしみじみ。
撮影中のエピソードについては、「花に囲まれて毎日楽しく、明るい撮影現場だったなと思いますし、今回監督をやられた榎戸さんは2度目だったので、そうやって同じ監督と2回仕事をさせてもらうのはあまりない機会なので、そういう事にも喜びを感じながら毎日撮影をやっていました」と、振り返っていた。
なお、本作の『創作テレビドラマ大賞』は新人作家の登竜門的なものにあたるが、第37回創作テレビドラマ大賞受賞を受賞した藤井香織さんは、「初めてドラマの制作現場に携わらせていただきまして色々な経験をさせていただきました。この作品を書いたイメージといいますか、このドラマは、大きな挫折から小さな日常の失敗まで色々な事を繰り返しながら、前向きになれない時というのはあると思うんですけれども、そんな時は目の前にある何か課題に向き合うという事が、明日の希望が見えるその手段ではないかという事を伝えたくてこのドラマを書きました」と、込められた思いを明かした。
ドラマ『希望の花』は25日午後10時よりNHK総合テレビで放送となる。
■ほか、詳細情報
希望の花公式ページ
http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/170368.html
中村蒼オフィシャルファンクラブ「No.A」
http://aoi-nakamura.lespros.co.jp/