声優で俳優・宮野真守（30）が28日、東京・日比谷シアタークリエで音楽劇『最高はひとつじゃない2014』（脚本・演出：野村昌史、町田誠也）公開通しげいこを声優で俳優・入野自由（25）、俳優・井出卓也（22）、植原卓也（25）、良知真次（30）、音楽監督のKREVA（37）らとともに開催した。
2011年に話題となった音楽劇が熱い声援に応えて前回2日4回公演から6日間9公演となりパワーアップして帰ってきた。音楽界、演劇界、声優界とさまざまな分野で活躍するプレイヤーが集結し、「現代」「大正」「室町」と時代も背景も異なる3つのストーリーを演じ上げる。劇中は何度も時代が移り変わり目まぐるしいように見えるが、すべてにはある共通点があり、背中を押してもらえるような、前向きになれるような強いメッセージが込められる。この軸をKREVAの音楽がつなぎ、HIP HOPと演劇が融合した姿を見せることとなる。
開演前から場内には心地よい音楽が響き、掃除婦姿のキャストらが、実際に掃除をしている演技で出迎える。メイド服姿の女性は公演パンフレットなどを持ち練り歩くなど、会場に足を踏み入れた瞬間からすでに、舞台は始まっている、一体感のあるもの。
宮野と井出は日によって替わるWキャストで、貧しさと戦う詩人を演じる。その詩人を温かな愛で包み込む女性（綿引さやか）との愛の物語に。
宮野は通しけいこでは、「大正」の後半のパートで出演。女性と心を通わせながらも身分の違いに尻込みし苦悩する姿や、励まされ心を解放していく姿など、歌やダンス、ラップを交えて熱く表現することとなった。
終演後の囲み会見では、前回の2011年の本作にも出演したことに触れつつ、「今回の2014でパワーアップしてるのを肌で感じています。ステージに立っても思いました」と、実感を。
さらに、前回との違いについては、「演出部も役者の方も出ていたのは僕の方ですけども、やり残したといったら変ですけど、そこにチャレンジしていて、増しているなと思います」と、前回でやり切ることが出来なかった部分に注力していることを明かし、「早く本番やりたいなという気持ちでいっぱいで、最高になっている舞台をお客さんに観てほしいと思っています」と、数時間後の初日へ頼もしいコメントも。
「おすすめポイントは井出くんですね」と、その落ち着きようは、Wキャストの井出をイジれるほどで、「ウソでしょ！？めっちゃ気を抜いてました…」と、焦る井出を、KREVAとともに、「僕より井出くんですよ（笑）」とさらにツッコミ、KREVAも「そうじゃないとは言いづらい（笑）」と、盛り上げることもあった。
最後に、「本当にKREVAさんの楽曲がなんといっても力があって、そこから生み出した舞台なんで、KREVAさんの曲への寄り添い方は完璧だし、そこからもらえるエネルギーというのは、やっぱり背中を押してもらえるんです。前が向けるんですよ。登場人物たちがいろんな感情を抱えていながらも、前に向かっているなというのを、あしたの糧に、未来へ向かっていく糧にしてもらえるんじゃないかなとと思うので、ぜひ、心を震わせてください！」とPRしていた。
音楽劇『最高はひとつじゃない2014』は日比谷シアタークリエにて28日から2月2日まで計9公演で上演！
■出演キャスト
宮野真守、植原卓也、入野自由、増田有華、綿引さやか、桜田航成、井出卓也、良知真次、Mummy-D、程嶋しづマ、今村祈履、浅野泰徳、鳥羽健一、宮本雅行、末吉司弥、伊藤教人、下尾浩章、小林知弘、熊井吾郎、小原直子、橋口まゆみ、石田幸、玉手沙織、城谷麻記子、服部友美、YU-JI、U-SAKU、MASAKI、TAKESHI、MOTOI、and B BOYS
■3つのSTORYとは？
1つ目は、結婚に悩む令嬢（増田有華）、その令嬢の価値観を覆す清掃夫（良知真次）、そして令嬢の婚約者（桜田航成）
の「現代」のストーリー。
2つ目は、貧しさと戦う詩人（宮野真守と井出卓也のWキャスト）と、その詩人を温かな愛で包み込む女性（綿引さやか）
の「大正」時代のストーリー。
3つ目は、人に差別され鬼と戦う宿命を渡される男（入野自由）と、深い孤独を抱える残酷な鬼の王（植原卓也）の「室町」
時代のストーリー。
