
16日、東京・グランドプリンスホテル高輪「国際館パミール」1Fで行われた『第37回日本アカデミー賞』優秀賞発表会が行われた。総合司会者は、昨年度の最優秀主演女優賞を獲得した樹木希林と、今年から組織委員会副会長に就任した西田敏行が務める。
冒頭、日本アカデミー賞協会の会長で、映画会社『東映(株)』代表取締役社長の岡田裕介氏から、同副会長も歴任した監督の大島渚さんと俳優の三國連太郎さんへ、感謝と哀悼の意が表された。
岡田会長は、「一年振り返って、順調な日本映画だったと思っております。まれにみる大接戦になりまして、皆様から見ると意外な結果になってくると思います。公明正大であることだけはお誓い申し上げて、幸運なことと不幸なことが重なりまして、こういう結果になった。一般の皆様、マスコミの皆様と見方が違うと思いますが、これはアカデミー会員による投票です。会員も若者が増え、変わった印象を持っているようになった。それだけに新旧対決という面白い時代に入ってきたと思います」と、これから発表される「優秀賞」が非常に興味深いものであると前フリした。
見どころとしては、優秀作品賞は5位が2作品で同票だったため、6作品になった。『舟を編む』が13部門で最多受賞。続いて、『東京家族』『そして父になる』の2作品が12部門となっている。今年は、圧勝作品が現れるのかどうかも注目だ。松田龍平が優秀主演男優賞と優秀助演男優賞を、尾野真千子と真木よう子が前優秀主演女優賞と優秀助演女優賞に選ばれ、W受賞はあるのかなどに注目が集まる。
『第37回日本アカデミー賞』授賞式は3月7日、午後4時より東京・グランドプリンスホテル高輪「国際館パミール3F」に開催される。
なお、『第37回日本アカデミー賞』の主要各優秀賞受賞は以下の通り。
●優秀作品賞
・『凶悪』
・『少年H』
・『そして父になる』
・『東京家族』
・『舟を編む』
・『利休にたずねよ』
●優秀アニメーション作品賞
・『かぐや姫の物語』
・『風立ちぬ』
・『キャプテンハーロック』
・『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』
・『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』
●優秀監督賞
・石井裕也『舟を編む』
・是枝裕和『そして父になる』
・白石和彌『凶悪』
・三谷幸喜『清須会議』
・山田洋次『東京家族』
●優秀主演男優賞
・市川海老蔵『利休にたずねよ』
・橋爪功『東京家族』
・福山雅治『そして父になる』
・松田龍平『舟を編む』
・渡辺謙『許されざる者』
●優秀主演女優賞
・上戸彩『武士の献立』
・尾野真千子『そして父になる』
・真木よう子『さよなら渓谷』
・宮崎あおい『舟を編む』
・吉行和子『東京家族』
●優秀助演男優賞
・オダギリジョー『舟を編む』
・妻夫木聡『東京家族』
・ピエール瀧『凶悪』
・松田龍平『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』
・リリー・フランキー『凶悪』
・リリー・フランキー『そして父になる』
●優秀助演女優賞
・蒼井優『東京家族』
・尾野真千子『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』
・中谷美紀『利休にたずねよ』
・真木よう子『そして父になる』
・余貴美子『武士の献立』
●新人俳優賞
・忽那汐里『許されざる者』『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』
・黒木華『舟を編む』『草原の椅子』
・壇蜜『甘い鞭』
・濱田ここね『おしん』
・綾野剛『横道世之介』『夏の終り』
・菅田将暉『共喰い』
・星野源『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』
・吉岡竜輝『少年H』
●外国映画作品賞
・『きっと、うまくいく』
・『キャプテン・フィリップス』
・『ジャンゴ 繋がれざる者』
・『ゼロ・グラビティ』
・『レ・ミゼラブル』
●会長特別賞(※永年に渡り多大な貢献と顕著な実績をしるした故人に対して与えられる)
・故・大島渚(監督、13年1月15日没、享年80)
・故・高野悦子(岩波ホール総支配人 エキプ・ド・シネマ主催、13年2月9日没、享年83)
・故・熊谷秀夫(証明、13年3月26日没、享年84)
・故・三國連太郎(俳優、13年4月14日没、享年90)
・故・夏八木勲(俳優、13年5月11日没、享年73)
●協会栄誉賞(※国民的栄誉に該当する表彰を受けた方に対し、与えられるもの)
・高倉健(俳優、2013年文化勲章受章)






