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北島三郎 最後の紅白へ「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことない」

北島三郎 最後の紅白へ「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことない」
北島三郎が思いの丈を熱弁した

 『第64回 NHK紅白歌合戦』のリハーサルが29日、東京・渋谷NHKホールで開かれ、大トリを務める演歌歌手・北島三郎(77)が登場した。

 紅白出場は最多出場記録となる50回。紅白と言えばこの人という北島が、半世紀の出場を最後に紅白の舞台を去る。

 歌うは紅白6度目の歌唱となる『まつり』。紅組・白組の枠を超えた演出で、最後を飾ることとなる。

 リハーサル前に囲み会見を開いた北島は、いよいよ2日後に控えたフィナーレへ「もうすぐ、今年が終わるわけです。私の50回の紅白も終わるわけです。そんな意味では、こうなんか、今から頑張るという気持ちでいっぱいですな」と、感慨深げ。

 続けて、「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことないですよね。すべてのみなさんにありがとう。生まれた時から、親にこんな体に産んでくれてありがとうから始まって、今日、50回の紅白を務めさせてもらえることをひっくるめてありがとうしかありません。感謝でいっぱいです」と、万感の思いを。本番へは「涙が出るかもしれないですけど、なんか1つの区切りをつけたいと思います」と、思いを馳せる。

北島三郎 最後の紅白へ「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことない」
 

 50回見守り続けた紅白歌合戦へは「そして、また、私が終わっても紅白はあっていいと思いますし、ならば、こういったもっと未来へのあってほしいなと思います。毎年、振り返ってみますと、今年はこんなことあったからこれをテーマに、あんなことがあったからこれをテーマにとなんかちょっと振り返りの紅白だったかなと思うんです。反省というかな、そういう人たちのための紅白。すごく狙いも合っているんです。それでも、これからは未来への若人が頑張っていくような紅白。そんなのがあったらいいかな。今までは聴いてもらってましたけど、これからは目で観てもらえる、楽しんでもらえる紅白であってほしいなと。それは私は望みます」と、提言も。

 報道陣から「合戦というより採点という方がいいのでしょうか?」と問うと、「昔は合戦する人がいて、合戦しあったんですね。今は合戦という合戦にならないんですよね。だからやっぱり、目で楽しんでもらって、すごいなぁ、すごい衣装だな、すごいセットだなとかいろんなもので動いて楽しんでもらいたい。素晴らしい踊りを若い連中のエネルギッシュなスタイリッシュな若人のスタイルを、そういう紅白を望みたいですな」と、熱弁。

 話は紅白歌合戦を卒業をいつ決めたかとのものとなり、「芸道50年を迎えたときにふと思ったんですよ。そのときに、東日本大震災がありまして、それからいまこういうときは元気の出る歌を歌わないといけないなと思って、そして気がつけば紅白50周年。50回。ここが記録だと思います。その1つの記録をまた、1本の線にして、私はやめるわけでは、引退するわけではありませんから、これからも何かお役に立てるような歌を歌っていきます」と、語った。

 『まつり』については、客席に向かって叫ぶという演出もあるそうだが、「『まつり』で来年こそ頑張るぞ!というのとね、私は最後の紅白です。『ありがとう』という気持ちです。声が出るとか出ないとかいう問題ではない。わーっとみなさんと一緒に、出場者全員と来年はいい年になりますように、俺なんか、50何年間を振り返ってありがとうという意味で歌って終わりたいですな」と、気持ちを伝えるという。

 また、“後継者”はいないのかと問われると、北島は「そういうのはないです。やっぱり若人です。演歌がどうとか、若い連中がどうとかではないです。自分たちは自分たちの歌を歌ってきたんですよね。僕たちは演歌を歌を歌ってきましたが、はずすという音ではなく、紅白そのものが、本当にあしたに向かっていく、そんな紅白になってくれれば、いいもの観たというものになってくれれば」と、思いの丈を語りきりその場を後にしていた。

北島三郎 最後の紅白へ「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことない」

北島三郎 最後の紅白へ「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことない」
北島三郎
北島三郎 最後の紅白へ「ありがとう…、ありがとう。それしか俺は言うことない」
 
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