“お笑い四天王”のひとりで、モノマネ界の重鎮である清水アキラ(59)が19日、都内で行われたハリウッド俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー(66)の主演映画『ラストスタンド』のDVD&Blu-ray発売記念イベントに登場した。
先ごろ、「モノマネ番組から引退」を宣言。ブログなどで「別居・離婚ではなく卒婚」と語っている清水アキラが、その真意を語った。
ブラウンの革ジャンに髪型もオールバック調に髪の毛を逆立てるなど、シュワちゃんになりきって登場した清水。「口角が下がって顎上がって、目を細くすればだいたい」と、ポイントを披露。
シュワちゃんが10年ぶりに主演復帰した作品として話題になった『ラストスタンド』。元敏腕ロス市警の保安官に扮したシュワちゃんが、逃走犯を着食い止める最後の砦(ラストスタンド)として凶悪犯に戦いを挑むパワフルなアクションだが、映画を観た感想は、「山奥で、『この先にガソリンスタンドありませんから』と思ったら、すごいアクションで」と、さすがエンターテナー。
「こういったことやったことなかったので、こういうのでいいのかなぁ?と、スタッフに聞いたら、十分ですっていわれて、ホッとしました」と、胸をなでおろしていたが、麻生太郎副総理や井上陽水、美輪明宏などのモノマネを次々と披露。美輪のモノマネをしている途中には、「油断していると淡谷(のり子)先生になっちゃう」と、“因縁だったお相手”の名前を出して笑いを誘う。
また、清水のモノマネのポイントの話になったときに、「研究しないんですよ。自分が思い描いているものでいい。橋(幸夫)さんが水着になって浮き輪もってと・・・想像でモノマネやってますね。生前の村田(英雄)さんもあんなに動いてないんですけど」というと、おなじみ口鼓をポンポンと打ち鳴らすなど、イベントを十分に盛り上げた。
モノマネ番組から引退を宣言したことで、「これが“最後のお立ち台(ラストスタンド)”なんですか?」と、MCから振られると、「引退するとかじゃなくて、ちょっと休んで芸能界を後ろから見てみようかなと。ホッとしたい。ローンも終わったんでね。昔はローンレンジャーと呼ばれていましたから」と、笑いを取る。
あらためて、「35年やってきて、若い子にバトンタッチしなきゃなと。芸能人はサラリーマンと違い定年がないから、区切りが必要。60(歳)を区切りに。そうしないと、ずるずるいっちゃうんだな」と真意を明かす。ただ、「お呼びがかかれば行きますけど、引退するわけではない」と、強調した。
12月28日の放送をもって『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)の出演にも一区切りとなるが、「番組終了後にスタッフや出演者の方々から、『ご苦労様』と言われた時はジーンときましたね。ありがたい、嬉しい。あの番組でメシが食えるようになった」と、しみじみと語った。
モノマネの番組で審査することはないそうだが、「私が笑えるモノマネやってほしいなぁ。似てる似てないよりも、笑えるものがいい」と、後輩たちに注文を付けた。
また、息子の俳優・清水良太郎と開催しているもディナーショーについて、「来年いっぱいで2人のディナーショーも終わりです。巣立ちの時です。20歳で子育て終了なんだといっている人がいるが、子供はいくつになっても子供。でも、そろそろ離れてみようかなと思います」と、しんみりすると、「早く孫がほしい。3人いるのに誰一人結婚していない。順番はどうでもいいから。長野の家に滑り台付きのプール作ってね」と、おじぃちゃんの顔で夢も語った。
セミリタイアの悠悠自適生活について、「絵を描いたり、魚釣りやったり、豪華客船乗ったりね。アラスカにクジラ観に行きたい。ニシンをガバッと食べるところを見たい。奥さんと1ヶ月いっしょに船に乗り、お前ともう居たくないというぐらい居たい。やっぱり10日でいいや」と、笑わせながら構想を明かした。
バラエティー番組で離婚危機も叫ばれていたが、「私は、長野に行きたい。春夏秋冬季節がハッキリしているから長野に住みたいといったら、妻は『たまにでいいよ』って。別居か?卒婚か?と。結婚生活を卒業して、ご飯炊いたり、洗濯したりと、自分のこと自分でやる。そして、たまに会う」と、東京と長野で別れて生活をすることになるかもと語る。
それでも、「別居でも、離婚でもない。お互い理解して尊敬し合う。険悪なムードになっているわけではない。尊重し、理解し、お互いを大切に思うことが一番。3人を厳しく育ててくれた、3人のお母さんだから好きなのかなぁ」と、最後は信頼関係で結ばれた“夫婦愛”を強調してノロケた。
同映画のDVD&Blu-rayは、11月20日ポニーキャニオンより発売。