アメリカのロックミュージシャンに多大な影響を与えたといわれるミュージシャンのルー・リードさんが27日に死去したと、28日、NHKが報じた。71歳だった。
リードさんは米ニューヨーク出身で、1965年にロックバンド『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』を結成し、ボーカル&ギターとして活躍。その後、ソロとして活動し、73年のヒット曲「ワイルドサイドを歩け」など多数の名曲を生み出した。
生活の拠点だったニューヨークを歌に取り上げることが多かったリードさんは、人間の暗部を描いた歌詞が特徴的で、デヴィッド・ボウイや『U2』など多くのミュージシャンに影響を与えたといわれている。
96年には、『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』が『ロックの殿堂入り』を果たし、リードさんも70歳を超えても世界各地でライブを行うなど精力的に活動していたが、今年5月に肝臓の移植手術を受け、療養生活を送っていたという。