アイドルグループ『モーニング娘。』が16日、東京・八王子市『オリンパスホール八王子』で「モーニング娘。コンサートツアー2013春 ミチシゲ☆イレブンSOUL~田中れいな卒業記念スペシャル~」をスタートさせた。
ハロプロ研修生内新ユニット『Juice=Juice(ジュースジュース)』や田中れいな率いるロックバンド『LoVendoЯ(ラベンダー)』がお披露目。プロデューサーのつんく♂(44)より、「モーニング娘12期メンバーオーディション」の発表が告げられるなど、サプライズ満載。約4年ぶりにオリコン1位となった『Help me!!』や4月17日に発売されるニューシングル『君さえ居れば何もいらない』など、25曲を歌った。
11期メンバーの小田さくら(14)が加入し、新体制11人では初の単独かつ、千秋楽の5月21日の日本武道館公演で2003年6期メンバーとして加入し、約10年間在籍した田中れいな(23)が卒業するというメモリアルなコンサートツアーとなる。
スタート前に、ハロプロ研修ユニット『Juice=Juice(ジュースジュース)』が登場。“かなとも”金澤朋子(17)、“つかぽん”大塚愛菜(14)、“カリン”宮本佳林(14)、“さゆべぇ”高木紗友希(15)、宮崎由加(18)、“あーりー”植村あかり(14)の6人で、インディーズシングル1stシングル『私が言う前に抱きしめなきゃね』(3月31日発売)を若さあふれフレッシュさいっぱいのステージを務める。
午後3時の開演と同時に、田中れいな率いるロックバンド『LoVendoR(ラベンダー)』の田中れいな(ヴォーカル)、魚住有希(21、ギター)、岡田万里奈(19、ヴォーカル)、宮澤茉凛(19、ギター)が、黒いロックテイストな衣装で登場。
高音のれいなとパンチの効いたパワフルな岡田のツインボーカルにツインギターで、初披露のオリジナル曲『この世に真実の愛が一つだけあるのなら』やカバー曲など2曲を披露。
メンバーの自己紹介PVが流れた後、8代目リーダー“さゆみん”道重さゆみ(23)、“れいな”田中れいな(23)、“フクちゃん”譜久村聖(16)、“えりぽん”生田衣梨奈(15)、“ヤッシー”鞘師里保(14)、“ズッキ”鈴木香音(14)、“はるなん”飯窪春菜(18)、“あゆみん”石田亜佑美(16)、“まーちゃん”佐藤優樹(13)、“くどぅー”工藤遥(13)、“さくら”小田さくら(14)の“ミチシゲ☆イレブン”がイエローの衣装で登場。
フレッシュな2組の登場で、テンションが上がったファンは、1発目から、総立ちでハイテンション。メンバーカラーの色とりどりのサイリウムを振り、“稲葉ジャンプ”に負けないほどのジャンピングで床が揺れる。
リーダーのさゆみんが「ようこそいらっしゃいましたー。12期メンバーの小田さくらちゃんが加入してから初の単独ツアー、そして、5月21日に日本武道館にてれいなの卒業が控えているスペシャルなツアーですがれいなはどうですか?」と、ふる。
れいなは、「いよいよ始まったなぁという感じなんですけど、今までの10年間の集大成を出して武道館まで楽しく突っ走っていければいいなぁと思います」というと、つんく♂バージョンの『Help me!!』が流れると、「うそー」という若いメンバーたち。苦笑いするメンバーなど、反応は様々。
ユックリと登場したつんく♂は、「盛り上がってますかぁー。このツアーでれいなが卒業するということでね、どうですか準備のほうは」とふると、れいなは、「万感です。しょっぱなから気持よすぎて、いま余韻に浸ってます」と、満足気に語る。
つんく♂がでてきたということは、「新メンバーオーディション」発表。オーディションのタイトルは、「未来少女オーディション」。その意味をつんく♂は、「モーニング娘。の未来を背負って立つような。そして、未来から来たような斬新なイメージを持っているような。明日の時代を作っていくような未来少女を発掘したいなと思います。みなさん、ふるって参加していただきたいなぁと思います」というと、観客から野太い声で「おぉぉー」と、男性ファンが盛り上がる。つんく♂は、「イケるかもしれないよ~」と、苦笑い。
つんく♂からあらためて、「10才から17歳の女性で締め切りは4月30日」と、募集要項が発表されると、ファンからは、「え~」と、お約束の不満の声があがり、笑いに包まれる。
「12期メンバーが入りますが」と、メンバーひとりひとりに聞いていくつんく♂。
さくらは、「さっき、こういう発表が来そうって思って、鈴木さんに話したんですけど」というと、鈴木は、「話たっけ?ごめーん」と、アッサリ。それをうけて、小田は、「誰かに話して。新メンバーの発表があるんじゃないかなぁと思って」と言い直す。つんく♂は、「予知夢やねぇ」というと、周りのメンバーは、「寝てないから夢でもない」と、盛り上がる。
まーちゃんは、「(どんな12期生が嬉しい?)普通に・・・」と言葉に詰まる。
えりぽんは、「(どんな12期生が嬉しい?)私が未来少女かなと思ったんですけど。ほんとほんと未来少女なんで。かぶらないような未来少女に来て欲しいです。かぶっちゃうと私のキャラがなくなっちゃうんで」
くどぅーは、「早いですね。あんまり男の子みたいなのは・・・」と、こちらもキャラかぶりを警戒。
はるなんは、「大体の女の子はうけつけるんですけど。(何人ぐらいがいいですか?)2人」
れいなは、「ヤンキーが入ってきてほしい。悪いの卒業しちゃうので、問題児がいなくなるんですよ。(問題児いっぱいおるよ)それは頭の問題じゃないですか。自己主張が強い子が入ってきたら、周りが私たち負けられんと思うようになる」
フクちゃんは、「もう、色余ってないからいいです」と、弱気に発言。
つんく♂は、「いい色がなかったら取らない可能性もあります」
あゆみんは、「つんくさんを信じて待ちます。(東北の人が入ってきたら?)東北の人が入ってきたら私は強みになる。一緒に東北のことを言えるのはいいんですけど、“唯一の”と言えなくなる」
ヤッシーは、「早いですねぇ。しっかりした子が入ってきて欲しい」
さゆみんは、「今のモーニング娘。は、『私が一番可愛いです』って言ったら冗談にならないんです。本当に私が一番可愛い。12期生には、『私が一番可愛い』って言ったら、冗談になっちゃうぐらい飛び抜けて可愛い子が入ってきてほしい」と、さゆみんらしいコメントで盛り上げつつ、最後は、「進化していくモーニング娘。をファンのみなさん、付いてきてほしいなと思います」と、ビシッとリーダーらしくしめた。
また、アンコールの最後の曲の前に、メンバーから一言で、初のライブツアーとなった小田は、「本番迎える1時間前ぐらいに、去年はこの時間・・・」と、感極まって涙を流す。ファンからは温かい拍手と「がんばれー」の声。さらに、「さ・く・ら」コールが響き渡る。
涙を流しながらも小田は、「リハーサルとかも大変だったんですけど、本番を迎える1秒前ぐらいの時間から歌う?と思うとすごく緊張したし・・・泣くとも思ってなかったし。でも、すごく楽しかったです、ありがとうございます」と、最後は笑顔でファンに感謝を述べた。
くどぅーは、「感極まって涙するのも、みなさんの温かい声援があるお陰だなと・・・」言うと、会場から「オォォ~」の声。それに照れながら、「ほんと『オォォ』とかいいですから・・・お陰だなと思いました」と笑顔。
ヤッシーは、「小田ちゃんも初めてのモーニング娘。のコンサートツアーで頑張ろうとステージに立った途端、新メンバーオーディションという大きなニュースがあったんですけど、小田ちゃんも頑張ろうという涙が伝わってきたので、みんなでサポートしあって、これからもいいモーニング娘。を作っていこうと思います。2階席も3階席も見えましたよー」
れいなは、「自分が卒業メンバーを見ていく側やったけど、今日から数えられていくわけやろ?あと何回って。そういうのを実感しながらライブやりよったけど、今回のライブはあっという間で、すごく楽しいなと思えるライブやったし、なんといっても、今日、LoVendoЯのオリジナル曲を発表できて凄い気持ちが良かったでーす」
さゆみんは、「ミチシゲ☆イレブンソウル始まりましたね。始めの映像カッコよくなかったですか?チョ~カッコ良かったでしょう?スタッフさんも企画からいろいろと頑張ってくれて、初日が迎えられた。体調に気をつけて、この11人で頑張って行きたいと思います」と、語った。