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小西真奈美 一児の母からスナックのママ、果ては組織スパイまで多面的な顔【「風邪(ふうじゃ)」インタ・前編】

小西真奈美 一児の母からスナックのママ、果ては組織スパイまで多面的な顔【「風邪(ふうじゃ)」インタ・前編】
小西真奈美が映画「風邪(ふうじゃ)」への思いを語った

 女優・小西真奈美(35)が9月27日より公開される風邪の特効薬を巡った映画『風邪(ふうじゃ)』(監督・脚本:橋本以蔵/配給・宣伝:チャンス イン)に主演する。

 本作は世界中に200種以上あるといわれるすべての風邪ウイルスを撲滅させることができる奇跡の特効薬をめぐる利権争いに、1人の女性が巻き込まれていくというウイルスハザード・サスペンス。

 小西はスナックのママであり、別れた夫と息子の親権で調停中の母親であり、そして組織のスパイと多面的な顔を持つ女性・桜子を演じる。全ての風邪を完治させる“風邪(ふうじゃ)ワクチン”を開発しながら、なぜか工事現場の作業員となってしまった天才科学者・日村紀久生(窪塚洋介)に近づいていくという役どころ。

 さまざまな思惑と思惑が重なりあうなかで翻弄されていく1人の女性が描かれ、全体的に暗い色調で彩られた作品となるのだが、その撮影現場など雰囲気はどうだったのだろうか?8月下旬、小西を直撃した。

※                  ※                   ※

 ――作品のお話がきたときの感想は?
 小西:台本を読んで斬新な作品になりそうだなと思いました。まず、八代亜紀さんの声(歌やナレーション)の使い方が、斬新で心を鷲掴みにされました。ほかにも、私のナレーションで「邪(よこしま)な風と書いて風邪(ふうじゃ)」と言っているところとか、窪塚くんとの雨のシーンなどです。最後のエンドロールで八代亜紀さんの声が聞こえてくると、なにか切なさを感じるというか。そういう部分が斬新と感じましたね。

小西真奈美 一児の母からスナックのママ、果ては組織スパイまで多面的な顔【「風邪(ふうじゃ)」インタ・前編】
 

 ――スナックのママ、1児の母、組織のスパイとさまざまな顔を持つ役どころでしたが演じてみて?
 小西:役柄的に演じ分けていくというのは必要かなと思ったり、それに難しさを感じてはいたんです。いいように組織に使われていくという面があったり、スナックのママをしながら生計を立てざるを得ない。でも、最後まで話を追っていくとすべては息子のため、息子を治したい一心というのが分かって腑に落ちたんです。だから、組織の人と会うときに(新調したであろう)白いパンツスーツは、着慣れてない感がある。歩き方も颯爽と歩くわけではなく、ちょっとオドオドしている。桜子はそういう人でいいんじゃないかなと思ったんです。

 ――桜子に共感された部分はありますか?
 小西:私は子供はいないですけど、1人の女性として、もし母性があるならと考えると、子供のためならなんでもするというのはこういうことなんだろうなと思います。自分が悪いことに手を染めるということさえも見えなくなっている。本当はスナックのママとかもやりたくないんだろうけど、生活せざるを得ない。自分の生きがいとか、何かをしたいという話では動いてないんだろうなと。子供もいない状態でいうのもなんですが、いち女性として共感する部分ではありますね。

 ――演技で難しかったところはありますか?
 小西:紀久生との関係性でしょうか。恋なのか、愛なのか、拠りどころなのか、台本の段階でもあやふやなんですよ。あんまり明確にしてもいけないと思っていて、そこは監督とシーンごとにどのくらい出していきましょうというのは話し合いました。

 後編(小西真奈美 窪塚洋介へ器の大きさ感じた!柄本明は「人として素晴らしい」【「風邪」インタ・後編】)へ

小西真奈美 一児の母からスナックのママ、果ては組織スパイまで多面的な顔【「風邪(ふうじゃ)」インタ・前編】

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小西真奈美 一児の母からスナックのママ、果ては組織スパイまで多面的な顔【「風邪(ふうじゃ)」インタ・前編】
場面写真
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