人気声優・宮野真守が2日、都内で『新劇場版「頭文字D」 Legend 1 ―覚醒―』（監督：日高政光／配給：松竹）完成披露試写会に高橋啓介役・中村悠一、高橋涼介役・小野大輔、武内樹役・白石稔、池谷浩一郎役・土田大、CGクリエイティブプロデューサーでサンジゲン代表の松浦裕暁氏とともに登壇した。
1995年から18年間にも渡り長期連載され、これまでもTV、映画のアニメ化、実写映画化された原作と同名の作品。今回、劇場用アニメーション3部作の第1弾として新たにスタートを切る。秋名山の下り峠を舞台にドリフトバトルなど興味のなかった主人公の藤原拓海がAE86トレノ（通称ハチロク）を操り”最速の走り屋”として目覚めていくさまが描かれる。
上映後、黄色い歓声と拍手に迎えられたキャストら。宮野は主人公の藤原拓海という役に「お話をいただいてオーデションのときからドキドキだったんですけど、藤原拓海役に決めて頂けて、原作をしっかり読んで役作りをしました。自分ができることを誠心誠意向かっていこうと心に決めました！」と、意気込みを口にしたが、続くコメントは『頭文字D Legend1-覚醒-』をCMナレーションのトーンで語りだすというお茶目な一面にファンからは笑いが漏れ、中村が「ナレーションをマネしないでください！」と、ツッコミが入り「つい…、ついそうなっちゃって」と、はにかむ。
その役作りとしては、「高校生が抱えている、思春期丸出しな思いをですね、僕の思春期全開の高校生の頃を思い出して、独特のウズウズした、モヤモヤしたものを演じられればイイなと思って向かっていきました」と、口にした。
イベント中、宮野は「“小野シャルD”さんお願いします！」と小野をイジる一幕もあり沸かせつつ、お気に入りのシーンについて、宮野は「人間ドラマ的なところで言うと、お父さんとの会話が収録の時から楽しくて、とっても不器用な2人が言葉が少なくてもコミュニケーションをとっているさまがとてもリアルというか、拓海も思春期なのでうまく会話をしないあたりがほほ笑ましくて、演じていても楽しかったので、とても印象に残ってます。帰ってきてからのあいさつが適当だったり、車を借りるシーンが高校生らしさが出てて、すごく良いシーンだなと思いました」と、おすすめしていた。
最後に宮野は、「僕が熱い思いを込めて作ったこの作品が、もうすぐみなさんに届けることができると思うと本当に嬉しい思いでいっぱいです！とても人気のある作品、歴史のある作品なので、僕たちがまっすぐこの作品に向かって、でも『新劇場版』というタイトルがついている以上、僕らにしかできないものにこだわって作り上げたたつもりです！楽しんでもらえれば嬉しいです！」と、新キャスト一丸となってこだわった作品であることを口にしていた。
『新劇場版「頭文字D」 Legend 1 ―覚醒―』は23日より全国公開！
■STORY
1人の男が今、覚醒する。
豆腐屋の息子で、ガソリンスタンドでバイトする高校3年生の藤原拓海。このところ、彼の周囲が妙に騒がしい。秋名山・峠下りのドリフト勝負で、赤城レッドサンズのNo2、高橋啓介の駆る黄色の RX-7(FD3S)が、一昔前の謎のパンダカラーのトレノ(AE86：通称ハチロク)に軽々と抜き去られてしまったというのだ。性能差、実に200馬力以上。抜かれた啓介も秋名の幽霊かと思うほど信じられない速さだった。
まもなくして赤城レッドサンズは秋名山に集結し、あの勝負を目撃していた池谷をリーダーとする秋名スピードスターズに交流戦を持ちかけ、何と対戦相手にハチロクを指名してきた。池谷はかつて“秋名最速の走り屋”と謳われていた拓海の父・藤原文太の存在を知り、彼に交流戦の参加を頼み込む。しかし当日、池谷や啓介たちの前に現れたのは……！
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