女優・清水富美加（18）が出演する舞台『2LDK－2013－』（オリジナル演出：堤幸彦／脚本・演出：三浦有為子）のゲネプロが10日、東京・六本木の俳優座劇場で行われた。
同舞台は、2003年に堤幸彦が企画・監督・脚本を手がけ、劇場公開され、2010年に舞台化され好評を博した。3年ぶりの再演となる今回は、6組12名の女優たちが、各組たった1日だけの“タイマン”ガチバトルを繰り広げる。
清水は、2日目の12日（土）に出演するが、バトる相手は、4人組声優ユニット『スフィア』の一員で、『夏色キセキ』の水越紗季役、『銀の匙Silver Spoon』の稲田多摩子役。『戦姫絶唱シンフォギア』雪音クリス役などで人気の“魅せる声優アーティスト”高垣彩陽（27）。
長い間売れない“自称映画女優”の橘ラナとその後輩で女優を目指す“B級グラビアアイドル”の松本希美が事務所の寮である2LDKのマンションでルームシェアしている。同じオーディションを受けて戻ってきた夜。2人は、些細なことから口論になり、日ごろの不満を爆発させて大喧嘩となる。やがて、それは殺し合いにまでエスカレートする壮絶なバトルへと発展していく。
台本や演出を超えた“女優魂”同士がぶつかるガチバトル！どんな展開になるのかは、堤氏でさえ、「この舞台は怖い。役者の本気が衝突するからだ。それは演出を超え、コントロールできない突発的な何かを現出させる」というほど、バトルシーンは先行き不透明。
開演前に、「最前列のお客様は、水しぶきが降りかかることがあるかもしれません。パンケーキが飛んでくるかもしれません。お荷物はしっかりビニールシートの中にお入れください」と、注意事項が伝えられることからも、ガチ度が想像できる。
清水が演じるのは新人女優・松本希美。特撮ヒーロードラマ『仮面ライダーフォーゼ』（テレビ朝日系）ヒロイン・城島ユウキ役で注目を浴び、映画『HK／変態仮面』のヒロイン・姫野愛子役を演じるなど、これまでは正統派な美少女役が多かった。
宮城県から出てきた素朴な娘を演じつつ、「倍返し」「じぇじぇじぇ」など、旬なネタを織り交ぜたコミカルなシーンも、「キュートなコメディエンヌ」というキャッチフレーズに違わぬ演技ぶり。その一方、嫌味の言い合いの時に、チラリと見せる毒のある表情や嫌な女ぶり。さらに、本格バトルになった時には男言葉を使い、ドスの利いた口調や表情、容赦ないアクションは鬼気迫る迫力で見事に演じきっている。
清水にとって、舞台は『心霊探偵八雲いつわりの樹』（2013年8月）に次いで2作目となるが、「オリジナル演出を手掛けて下さる堤幸彦さんは、面白い追加点を沢山くださるので、進化が止まらないのでとても面白いです。相手役のラナにいじめられると落ち込んできちゃって、稽古の半分くらいは落ち込みっぱなしでした。のちのち私が演じる希美もラナにひどいことしますけどね（笑）」というほど、壮絶な丁丁発止からバトルへ発展。
続けて、「初めて衣装を付けて通し稽古をやった後に、高垣さんと一緒に銭湯に行ったんですけど、全然、顔の血のりが落ちなくて笑いました。（ゲネプロでは）後半でぐっちゃぐちゃになったけど気持ち良かったです」と、後半のバトルはお化粧が取れてしまった（？）と思うほど、2人とも文字通り“汚れ”役。「今まで誰にも見せたことのない顔」を堂々と見せる清水富美加の振り切れた喜怒哀楽ぶりに注目だ。
最後に、「私の公演日は10／12(土)です。面白いところがあったら笑ってください。イラつくところがあったらイラついてください。観終わった後に、気持ちよかった、面白かった、って言ってもらえるように稽古を重ねて来ました。本領発揮できるように2人で頑張ります！お楽しみに！」と、気合十分。
11日（金）～20日（日）までの6日間。6組12人で行われるが、出演陣とスケジュールは、11日：福田彩乃×若月佑美(乃木坂46)、12日：高垣彩陽×清水富美加、13日：佐々木心音×仲原舞、14日：渡辺舞×足立梨花、15日：松本まりか×宮●（ザキ＝山へんに上が立で下が可）香蓮、16日：久住小春（元モーニング娘。、CanCamモデル）×プー・ルイ（BiS）。
清水富美加オフィシャルファンクラブ『幸せ祭りメンバー』
http://www.fumika-shimizu.net/
