コンテンポラリー・ダンスカンパニー『コンドルズ』のオクダサトシと山本光二郎が14日、東京・銀座シネスイッチでインド映画『スタンリーのお弁当箱』（監督：アモール・グプテ／配給：アンプラグド）コンドルズ“お弁当体操”ワークショップイベントに登場した。
お弁当を持ってこられないスタンリーくんとその仲間や先生たちの日常を描いた作品。アクションスターが登場する勧善懲悪型が主流のインド映画とは異なり、スターもいない、ダンスもない、シナリオすらないという新しいスタイルが受け日本に上陸したハートフルコメディー映画。公開3週間を迎えたが、関係者によると現在のところ同所では今年1番の興行収入があるといい、ヒット作となっている。
上映前のあいさつで、『コンドルズ』主宰の近藤良平から、本イベントのために製作されたという映像が公開されたが、オクダは「特に深い意味はない」と、バッサリとした解説をし、笑いを誘うことに。
お弁当にまつわる思い出についてオクダは、「今まで見た中で一番驚いたのが、友人のお弁当箱がえらく軽かったんですよ。50円玉が弁当箱に貼り付けてあって、弁当箱の底にはコーンフレークが入っていた。牛乳を買って食べてということで。それが何日か分あった」と、懐かしげ。
山本も「友達の弁当は盗み食いしていた。体育の教室で出て行った後に、どんな弁当持ってきてるんだろうって覗いて、唐揚げが4つ並んでいたら1個食べて、3つに直した」と、学生時代のことをしみじみと振り返っていた。
また、『コンドルズ』といえば、男性のみで構成され学ランでダンスを披露することで知られ、日本だけではなく世界20ヶ国で公演し渋谷公会堂で公演も即完させたり、NHK『てっぱん』のOPのてっぱん体操や『サラリーマンNEO』の振り付けを担当し人気を博していることでも知られているが、今回は“お弁当ダンス”をレクチャー。
オクダが「お好み焼きダンスのつながりでやってみたい」というダンスは、カツオブシの匂いが漂ってきそうなおいしそうなもので、葉加瀬太郎の楽曲に合わせて、劇場内の観客も立ちながら一緒にダンスを楽しんだ。
最後に、山本は「帰ってお弁当をつまもうかなと思えるかもしれません」というとオクダは「いい意味で出来が悪い。でも、いいとか、悪いとかではない好きな映画です」と、PRしていた。
インド映画『スタンリーのお弁当箱』は同所ほかで上映中！
