女優・水野美紀(38)が26日、都内・福家書店新宿サブナード店でエッセイ『私の中のおっさん』(角川書店)発売記念イベントを行った。
『踊る大捜査線』シリーズで知られる美女の中身は、実はおっさんだった!?という内容のエッセイ28本を収録。寒くてバカになる話、家電ショップで負ける話、震災ボランティア体験記など、書き下ろしも新たに加えられた一冊となっている。
シックな黒のワンピースで登場した水野は、「日々気になっていたもの、連載していたものがまとまって本になりました。私の一般的なビジュアルイメージからあまりにも内容がかけ離れているので、皆さんついてこれないんじゃないかなと思い、それをつなぐためにこのタイトルを付けさせていただきました」と、同書について説明した。
自分の中におっさんの部分について、「私の中に棲んでいます。ガンダムを操縦するアムロのような感覚です」と定義し、「立ち飲み屋とか新橋の高架下の店とか行くと、落ち着くんですよね。あと焼酎や日本酒、ビールが大好きで、行きつけの近所の立ち飲み屋には顔なじみがいます。細かいところ気にせず、大雑把なところとか、考えるより行動するところとかおっさんですよね」と続けた。
裏表紙は、新聞とワンカップを手にしたおっさんコスプレの水野の写真が飾っており、「私の中にいるおじさんに近い形になろうと思って。ハゲヅラも全部東急ハンズで揃えました」と、自身の提案だったことを明かすと、報道陣も爆笑!
「この仕事をしているので、多少人目は気にしますが、近所の立ち飲み屋さんだけにはノーメイクでジャージで行けますね」という自然体の水野だが、女優業のときはおっさんを「完全に別部屋に行ってもらってますね。そのときおじさんは別部屋でぐったりしてますね」と、封じているようだ。
報道陣に「恋愛や結婚のときは?」と聞かれ、「おじさんは戸惑うと思いますね。もう一人、母性を担うおばさんが出てきて、いいカップルになるんじゃないかと思います」と返し、「いまはとくに波風も立たず。以前、写真を撮られたりしていましたけど、そこから何も変化はないです」と、ともさかりえの元夫で脚本家の河原雅彦(43)との交際が報じられたことを匂わせる。
さらに報道陣が「結婚の話とか出ないですか?」と突っ込むと、水野は「おじさんに相談中です。いつになるかわからないですけど、そのうち。おじさんは『興味ねえ』って言ってます」とこぼし、報道陣を笑わせた。
また、「結婚とか出産とか女性が経験していくことも経験していかないと、人間として厚みが出ないかなと思うので、のんびり構えてられる年じゃないですけど、考えます」と、意味深な発言もあり、幸せな報告があるかどうかについては、「細かくいつまでって計画を立てるのが苦手なので、あるとき思い出したら。(幸せな報告も)あるかもしれないですね。何も保障できませんが」とコメント。
「相手はおっさんの部分も認めてくれている?」の問いかけには、「おっさんが出ているところは見ているはずですね。見て見ぬふりしてくれている感じ。注意されることもないです」と答え、まだ関係が良好なことをうかがわせた。
最後に、同書で、デヴィ夫人を2度見してしまうことを書いていることについて、「デヴィ夫人に似た人っていないじゃないですか。いつもテレビで観ているから、あそこに住んでる人という感じなので、会いたくないです。あの年で妖怪的な美しさをお持ちなので、誰も真似できない。特別な存在です。あの年であのスタイルは目指したいです」と、独特な褒め方をしていた。
1470円で発売中。