女優の寺島しのぶ（40）が19日、都内で行われた連続ドラマW『ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち』製作発表記者会見に木村文乃（25）、溝端淳平（23）、石橋杏奈（20）、野村周平（19）、廣木隆一監督（59）らと出席した。
WOWOWで4話にわたり放送される『ソドムの林檎』は婚活サイトで知り合った男性を次々に殺害していった“毒婦”を描く、実在の事件とは無関係のオリジナルドラマ。元恋人の自殺がきっかけで編集者の万里は恵という女性にたどり着く。逮捕された恵の動機を探るうちに次第にのめり込む万里が、恵の故郷で知った恐るべき疑惑とは…自らの顔を醜く整形した恵を寺島が演じ、整形前の恵を石橋が演じる。
寺島は「石橋杏奈さんの顔から整形したら“コレ”です。こういう役を引き受ける女優さんはあんまりいないんじゃないかなと思います。すごくエキサイティングな時間でした」と悠々とあいさつ。『ヴァイブレータ』などで数々の廣木監督の映画に出演しているが「私のブサイクの顔をいっぱい知っているので、ブサイクな顔をいっぱい映していると思います」とニヤリと笑った。
キャストが口をそろえて難しかったという現場。木村演じる万里とともに恵の謎にせまる新聞記者を演じた溝端は「理解するのにも時間がかかり、現場で悩みました」としみじみ。「ひとりの男として目をふさぎたくなるような女性の闇があり、世の中の女性がみんなそういうのを持っているとしたら俺はもう恋愛したくないな。男って幻想を抱いているものなので」と戦々恐々としていた。
木村が「鳥肌がたった」と言うほど熱演が光ったという寺島に廣木監督は「ゲロを吐いてくれたり、ここまでやってくれるのか、というをやってくれた。ドラマを超えたドラマになっていると思うので最後まで付き合ってもらえると嬉しい」と胸を張った。寺島も「今ままでにない突き放した作品になっていると思います。付いてきてください、そして観てください」とアピールした。
また、報道陣から恵のように献身的だが美しくない女性と、その逆ではどちらがいいかを聞かれると、溝端は「恵みたいに尽くしてくれる感じを出されると逆に裏があるんじゃないかと怖くなる。自由に外で遊んでくれるほうが僕は一緒に長くいられる気がするので、僕は家庭的じゃなくていいので美しい女性」と断言。一方、寺島は「私はやっかいな人というのは魅力的ですね」と大人な回答。溝端は「深い…」と感心しきりだった。
『ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち』は3月23日WOWOWでスタート。第1話は無料放送。
