俳優・馬場徹(24)が23日、都内・渋谷シアター・イメージフォーラムで行われた主演映画『幕末奇譚 SHINSEN5 剣豪降臨』(監督:中島良/配給:ビデオプランニング)初日舞台挨拶に俳優・神永圭佑(18)、八神蓮(27)とともに出席した。
時代は幕末。新撰組八番隊組長・藤堂平助(八神)が、時代を越えて現れた柳生十兵衛に襲撃され、熱き友情で結ばれた4人の新撰組隊士が立ち上がる…。
イケメン揃いということで、場内は女性ファンでぎっしり。座りきれない観客のために、通路に座布団も用意され、3人の登場時には黄色い声援が送られた。
新撰組副長・土方歳三役の馬場は、「ああいうカタい役をやらせていただいた。いままではどっちかと言うと、かわいらしい役とか多かったので、凄い新鮮でしたし、楽しかったです」と、役者として新しいステージに踏み込んだことを実感。
新撰組一番隊組長・沖田総司役の神永は、「いま18なんですけど、10代で刀を持つとは思っていなかった。時代劇は早くやりたいと思っていたけど、こんなに早くやらせていただけるなんて」と、時代劇出演を喜び、「沖田って凄い斬る役なので、不安と嬉しさがゴチャゴチャになった。三段突きが得意技だけど、僕はまだそんなことやってらんないなって。普通に斬るかたちをキレイにしないとと思って、練習しました」と、殺陣の難しさについても語った。
真摯にコメントする2人をよそに、八神は「フラッシュたかれると、変なこと言っちゃう(笑)」と、ニヤニヤ。新撰組八番隊組長・藤堂平助を演じたことについて、「僕は藤堂平助の看板を背負って、少しでも有名にしようと思ってやりました」としたが、「あまり美しくない言葉になってしまうけど、美味しい役でして。いろんな人物像というか…このマイクいい声だから楽しくなってきた…」と、恍惚の表情になり、おかしな方向へ。
“王子”と呼ばれているクールな部分はどこにもなく、ファンから思わず「飲んでるんじゃないの？」と心配の声も上がる中、八神は「こうやって自分に酔えるように藤堂平助をやらせていただいて…心も身体も藤堂平助をやってきたと思います。歴女の方も楽しんでほしい」と、同作をアピールした。
見どころについて、馬場が「土方なので、沖田みたいなキレイな太刀回りではなく、バサバサ斬るような荒い感じでやりました」と語っていたところで、また八神が「やりたいことが抑えられない(笑)」とニヤニヤ。これに馬場が「抑えなさいよ！」と注意し、観客も爆笑。元『PureBoys』で、気心知れている2人だけに掛け合いもバッチリだ。
そして、神永が「初めての殺陣のシーンは見ていただきたい。空いてる時間で一生懸命やった殺陣は、僕なりに頑張ってるのでぜひ…」と話したところで、馬場がまさかの咳払い！ これには神永も「マジっすか!?」と慌てていた。
八神は「好きなセリフを言いますと、僕の役じゃないけど、『誠のためなら鬼にもなる』というセリフは、ここ(ハート)にきた。この映画を観ると熱くなれるし、誠になれる」と、自身の胸を指差し、情熱あふれるコメント。しかし、終始やりたい放題の八神に対し、馬場が「きょうはもう上映しないで、蓮君のトークだけで70分いけるんじゃないですか？」、神永も「撮影中はここまでじゃなかったけど、きょうは蓮さんが調子いい。暴走してらっしゃるな～って」とこぼし、笑いを誘った。
同作の完成披露試写会で全国を回ったとき、寸劇でファンを楽しませていたとのことで、この日は特別にキャストが劇中で使ったセリフを、観客がリクエスト。馬場が「出撃だ！」と声を掛けると、観客も「オ～！」と応えた。
神永も「一番隊組長・沖田総司！」とビシッと決め、女性ファンは「キャ～！」の大歓声。最後の八神は「ボケが思い浮かばない…」と、まるで芸人のように嘆いたが、コミカルな動きの“おっとっと藤堂”で締めた。
23日より渋谷シアター・イメージフォーラムにてレイトショー上映。
