声優・上坂すみれ(21)が11日、東京・六本木のニコファーレで『上坂すみれプロジェクト~決起集会vol.0』を開きアーティストデビューすることを発表した。
幼少よりジュニアモデルとして活躍し、昨年のテレビアニメ『パパのいうことを聞きなさい!』に小鳥遊空役で本格声優デビュー。その後は、趣味としている戦車や戦闘機のフィギュア集め、さらには上智大学外国語学部ロシア語学科へ在籍しロシア語にも明るいことがファンの心を掴みアニメ『ガールズ&パンツァー』ノンナ役、ほかにもアニメ『中二病でも恋がしたい!』凸守早苗役を演じるなど人気沸騰中の逸材だ。
イベント前から、真紅に染まったクレムリンと赤の広場風の情景が再現。同所の利を生かした「血のバレンタイン」「このコメントは粛清されました」などのコメントが流れ、ファンを爆笑させることに。
冒頭から隅田さん役として出演する4月24日TVアニメ『波打際のむろみさん』オープニング主題歌『七つの海よりキミの海』でスターチャイルドレコードよりアーティストデビューすることがアナウンスされ、上坂は早速楽曲をパフォーマンス。ファンはロシア語で「万歳!」に当たる「ウラー!」を連呼し一気に場内がヒートアップした!
そして「親愛なる同志諸君。私は諸君に呼びかける」から始まる約1分間にわたる演説で、『革命的ブロードウェイ主義者同盟』と、上坂が約1週間で考えたという組織名を発表。拡声器を持って現れた上坂は、「真面目に聞いて…」と、たまに素に戻りながら『生産!団結!反抑圧!』というスローガンも明かし「心の拠り所になるような同盟にしたい」と、願いを込めた。
これから作るというグッズについては、上坂が本当に作っていいかどうかを、視聴していた約2万8000人のニコニコ生放送ユーザーと場内のファンにプレゼン。ヘルメット、ゲバ棒風サイリウム、ガスマスク、オリジナル戦車、プロパガンダポスターなどすべて作成賛成に80%を超える支持が集まり、作成が検討される方向へ。さらには、場内からはマント、腕章、勲章など追加作成への声が飛ぶなど勢いを見せた。
ほかにも、同盟のポーズを決めようという話になった際は、「ジョジョ立ち」とのリクエストを受け、上坂がしてみたポーズに「可愛い!」というファンの声が場内を覆い尽くし、照れながらマントで顔を隠すチャーミングな一面や、ロシア語教養講座、ロシア国歌をアドリブのアカペラで歌い出すなど、まさに上坂色満載のうちに終演を迎え、最後は全員で「ウラー!」を三唱することとなった。
囲み会見では、メジャーデビューすることに、「このような素敵な機会を頂いて、アーティストデビューできて嬉しいです。これからどのようになっていくか分かりませんけど、自分の好きなことを大事にというポリシーで、同志諸君と楽しんでいきたいなと思います」と、思いを明かす。
曲については、「キター!って感じでした。いつも聞いている曲にすごくマッチしていて、急にメタルっぽくなるところに引きこまれまして、元気になるしで、普通に曲として聴くのも歌うのも楽しいなと思って。分かりそうで分からない不可解な感じが、私の精神にも合っている感じがしました」と、お気に入りなよう。
ファンを前に楽曲を披露してみて、「歌っていた時の自分があんまり思い出せなくて、みんなが振ってくれる赤い旗だけ見てました。楽しいなって思いました。1人で練習しているときは、『ここ間違えた』という感じでしょんぼりしたりとかしていたのですが、みなさんと一緒に楽しむのが大事だなというのが、分かった気がします」と、感想も。
歌手活動については、「昭和の曲のカバーやロシア語の曲など、ジャンルに縛られないものを歌ってみたいなと思っています」と、抱負を語り、共演したいアーティストは“モモーイ”こと桃井はるこを挙げると、「曲を書いていただいたり歌わせていただけたら」と、夢を描く。
まずは、4月28、29日に迫った集会がその足がかりになっていくが、「世界観をつくるだけではない、音楽だけじゃない、いろんな肉付けというか曲に思い入れが深まるような感じにしたい。いつか国歌を作りたいですね。同盟を大きくして行きたいという目標をとともにみんなが前進していくスタイルにしていければ。闘争心の強いライブにしたい」と、語った。
なお、会場についてのコンセプトを尋ねられた上坂は、「赤の広場をフィーチャーした雰囲気です。ロシアにハマったのがソビエト連邦なのですが、その時代は平成生まれの感覚からするとファンタジーなんです。ある種のファンタジーの世界観として再現できればと思って。サイレンの音とかも襲撃の感じとか出しました」とのことだ。
次回集会は4月28日に東京・原宿アストロホール、29日は東京キネマ倶楽部にて。