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沖縄ツアー中止の塩谷瞬に中原丈雄「役入れ替わればよかった」遺作となった馬渕晴子さん悼む

沖縄ツアー中止の塩谷瞬に中原丈雄「役入れ替わればよかった」遺作となった馬渕晴子さん悼む
塩谷(左)、中原の役が入れ替わればよかった?

 俳優・塩谷瞬(30)が2日、都内・銀座シネパトスで行われた映画『ばななとグローブとジンベエザメ』(監督:矢城潤一/配給:アイエス・フィールド)初日舞台挨拶に俳優・中原丈雄(61)、佐藤B作(63)、今井ゆうぞう(35)、女優・黒田福美(56)、川上麻衣子(46)、原田佳奈(31)、趣里(22)、大城英司プロデューサー(46)、矢城監督(51)とともに出席した。

 弁護士研修期間中の堂本光司(塩谷)は、母(黒田)と妹(趣里)と暮らし、山辺倫子(原田)との結婚を控えている身。光司が中学の頃、離婚した父親・敦(中原)は、介護が必要な祖母・俊江(馬渕晴子)と暮らし、面倒を見ていたが、俊江が脳梗塞で倒れ、回復が絶望的となる。俊江の年金と店の売上金を持ったまま敦は失踪し、光司のもとに沖縄の警察から連絡が入り…。

 主演の中原の息子役の塩谷は、「先週、まず沖縄で封切りして、東京でやっとこの作品が初日を迎えることができました」と感慨深い表情で挨拶。中原との共演シーンはワンカットだけだったと明かし、「台本を読んだ状態からお互いのイメージを浮かべて、そういう気持ちでこの撮影をやりました」と、役作りについて語った。

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馬渕晴子さんの遺影

 同作は昨年10月、肺がんのため亡くなった馬渕晴子さん(享年75)の遺作。塩谷は矢城監督が持つ馬渕さんの遺影を見つめながら、「最後まで僕たちに凛とした姿で、芝居とはどういうものなのか、プライベートでの活動を一緒にやってくれないかと最後まで生き生きと話されていました」と、故人を偲んだ。

 塩谷といえば、昨年12月、1月18日から沖縄を2泊3日で巡る『塩谷瞬さんと行く沖縄ツアー』を計画していたが、昨年の二股騒動の影響のためか、ほとんど応募者がいなかったため、ツアーはキャンセルに。塩谷はその後の囲みに出席しなかったため、去り際に報道陣から「沖縄ツアーなくなりましたけど?」と呼び掛けがあったが、場内に流れる主題歌の大音量で質問がほとんど聞こえなかったのか、「みんなに観てほしいです」と、質問の意図とは違う返答だった。

 弁護士研修期間中の息子とは真逆のダメ親父・敦を演じた中原は、「沖縄から回ってきまして、高崎、そしてこの銀座。ホップ・ステップ・ジャンプで、私たちの作品が大きく羽ばたいてくれることを願っております」と、ヒットを祈願。その後の囲みでは、「沖縄のときは塩谷君が来たからか、お客さんが増えた」と、スキャンダルがいい方向に作用したことに感謝し、「(ほとぼりが冷めて)彼も来やすくなったんでしょうかね。塩谷君は真面目な役だったから、入れ替わればよかったのかな(笑)」と、報道陣を笑わせた。

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馬渕さんとの思い出話を

 また、中原も馬渕さんについて「全然お元気だった。でも、『私、実はがんなのよ。だけど、病院に行ってない』とおっしゃって。馬渕さんがいまになって、天井の上から『頑張んなさいよ』と言っている気がしてしょうがない」と哀悼の意を。さらに「馬渕さんの家に大勢集まって、夜中の3時ぐらいまで打ち上げをやったとき、近所の人から警察に通報されたことがあります。馬渕さんは平気な顔をされていました」と、豪快なエピソードも披露した。

 光司の婚約者・山辺倫子役の原田は、「沖縄ではいろんな方のお芝居を見させていただいて、本当にいい経験になりました。東京では黒田さんと趣里ちゃんと家族のシーンがあって、初めての方たちだったけど、家族のムードが自然とできたような現場だった」とコメント。

 光司の妹・さつき役の趣里も「撮影の初日は物凄い緊張したけど、皆さん優しくていい方で。一瞬にして場が和んで、そういうところが画面にも出ているんじゃないかと思います」と同調した。

 光司の母親・真理子役の黒田は、「観るたびに新しく、筋がわかっているのに、泣けてしまう。本当に優しさが散りばめられた映画だと思います。家族は血がつながっていて、縁を切ろうと思っても切ることができない。何度も観て、家族について考えてくれたら」と、観客にメッセージを。

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「不倫が一番燃える!」

 タクシーの客を演じている佐藤は「この映画はいろんな愛に包まれているけど、そのなかに不倫の愛もございまして。人間何が燃えるかというと、不倫が一番燃えるね! そのへんを担当させていただきました(笑)」とニヤリ。劇中で佐藤と不倫関係の川上は、「とにかく楽しかったので、観ていただければ伝わると思います」と呼びかけた。

 その後の囲みで、07年12月に胃がんと診断された佐藤を報道陣が気遣うと、「もうすっかり大丈夫です。5年前に手術して、入退院あったんですけど、いまはおかげさまでお元気になりました」と、回復をアピール。最後に昨年12月5日、急性呼吸窮迫症候群のため亡くなった中村勘三郎さん(享年57)を「僕のがんは勘三郎さんのおかげで早く発見できたので。俺には検査しろ、検査しろって言ってたのに、自分はしてなかった。生かされている限りは、全力で仕事に取り組みたい」と悼んだ。

 2日より銀座シネパトス他全国順次公開。
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沖縄ツアー中止の塩谷瞬に中原丈雄「役入れ替わればよかった」遺作となった馬渕晴子さん悼む
塩谷瞬
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ツアー中止の質問には…
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中原丈雄
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佐藤B作
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今井ゆうぞう
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黒田福美
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川上麻衣子
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原田佳奈
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趣里
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大城英司プロデューサー
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矢城潤一監督
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