女優・吉永小百合(66)の主演映画『北のカナリアたち』(監督:阪本順治)が16日、北海道・利尻島で撮影準備に入ったと、17日付のデイリースポーツ、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、日刊スポーツ、スポーツ報知、東京中日スポーツ各紙が報じている。
14日に現地入りした吉永は、18日にスタート予定の極寒ロケを前に「厳しい寒さですけど体調は万全。島での撮影が楽しみ」と、寒さを吹き飛ばすような熱意を見せる。
それでも、16日の最高気温は氷点下5・4度、最低気温は同9・6度。秒速約20メートルを超える突風が吹き荒れ体感温度はその5度以上は下がるという極限の地。このためスタッフも簡易式ストーブと、防寒・防水に優れたゴアテックス素材の布を大量に準備しているという。
同島に到着した際は、関係者のほか島民約100人の熱い出迎えを受けた吉永。「札幌は冬の初めかなと思っていたら想像以上の寒さで、島の人たちの生活に思いをはせることができました」とあいさつすると、「大自然の風景の中で、素敵な映画づくりをしていきます」と、力強く語った。
作品は、日本最北の島の6人しか生徒がいない小学校教師(吉永)で、1人が海に転落する事故が発生。助けようとした夫が犠牲になるが、その15年後に当時の子供を訪ね歩くうちに真相が明らかになっていくという、サスペンス仕立ての物語が展開される。来年秋以降公開を予定している。