声優・宮野真守(みやのまもる、29)が22日、都内で行われたアニメ映画『009 RE:CYBORG』(監督:神山健治/配給:Production I.G、ティ・ジョイ)リピーター御礼イベント第8弾に神山監督(46)とともに出席し、トークショーを開催した。
石ノ森章太郎によるSFサイボーグ漫画『サイボーグ009』を、現代に蘇らせた完全オリジナルストーリー。2013年の現代を舞台に、ゼロゼロナンバーサイボーグ最強のリーダーである009こと日本の高校生・島村ジョーが、六本木ヒルズのマンションの一室で、上海で起きた超高層ビル爆破事件のニュースを見ているところから物語は始まる。
公開2ヶ月を経てもなお、大ヒットし続けている同作の御礼イベントも第8弾ということで、神山監督が「2ケタ観ている人がいると聞きました。19回観た方？」と声を掛けると、挙手する観客の姿が。これには宮野も「おお、凄い！ すいません。侮ってました」と驚くばかり。
先日、同作の打ち上げがあったとのことで、宮野は「用事があって最後だけの参加になっちゃったんですけど、加速装置で駆けつけて…」と、自身が声を担当した島村ジョーの特殊能力を引き合いに出しつつ、「スタッフさん、キャストの団結力をまた感じて、ステキなチームだなと感じました」と、『009 RE:CYBORG』チームの絆を再確認。
これについて、神山監督は、「ぴったり来て、まるで用意されていたかのように挨拶していただいて、スタッフ一同『宮野さんかっけ～な～』『持ってるな～』と思った」と、宮野が打ち上げの最後に来た絶妙なタイミングをネタにする。
同作の主人公・島村ジョーについて、神山監督は「原作の時系列になるべく沿って今回のお話を作りたいと思ったけど、原作も50年経っているし、フレッシュなジョーを描きたいと思って、記憶をリセットした。精神的には少年の部分を持っているジョーを作って、ボイスを誰にあててもらおうか考えたときに、宮野さんがぴったりだった」と、宮野が声を担当することになった経緯を明かす。
宮野は、島村ジョーを「人が成長していくのは、やっぱり記憶だと思う。いろんな経験を経て、いろんな記憶を自分の中に蓄積していくことによって、判断するときの材料にしたり。精神的には、僕自身も高校生みたいな気持ちでいるんですけど(笑)」と分析し、「彼は気持ちはフレッシュで、気持ちもリセットされているけど、混乱しているんじゃないかと思う。記憶が全部リセットされずに残っているところが、自分の中でヒントになっていた。それで、『記憶が戻ったときは、正義感でバチッと闘ってくれ』と監督に言われたんですけど」と、役どころについて解説した。
また、神山監督が「ラストシーンで、萌え袖を着ているジョーが好き。ジョーは萌え袖になってないとダメだよとこだわった」とぶっちゃけると、宮野が上着を伸ばし、手の甲を隠す萌え袖を実演し、場内からクスクスと笑い声が。さらに宮野は、「監督によると、ジョーは普段は好青年だけど、あそこは悪ジョーが出ているらしいです」と悪ノリしていた。
ファンも気になるアフレコの様子については、神山監督が「宮野さんが各ゼロゼロナンバーの声優たちに設定とか生い立ちの話とかを、あるワイルドなコメディアンの真似をしながら説明されていて、なんでブース沸いてんのかな？と思った」と暴露すると、観客も爆笑！
これを受け、宮野は「みんなで一致団結してやっていきたかったので、009の話で盛り上がれたらと思ったんですけど、なんでスギちゃんになっちゃったのかな？」と振り返り、「加速装置するぜぇ～」とモノマネを披露していた。
大ヒット公開中。
