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吉永小百合 東日本大震災被災地・石巻の上映会で涙…「歌声を聴き胸がいっぱいです」

 女優・吉永小百合(67)主演の映画『北のカナリアたち』(阪本順治監督)特別無料上映会が2日、東日本大震災の被災地である宮城・石巻市のワーナー・マイカル・シネマズ新石巻で開かれ、吉永が出席した。

 上映のきっかけは、映画館『石巻岡田劇場』による働きかけによるものだったそうで、同劇場は津波で建物のすべてが流された後、地下に大切に保管していた吉永の直筆サイン入り写真集『SAYURI』が、付近のがれきの山から見つかったという。これに縁を感じた同劇場は、同作のテーマである「生きていることの大切さ」を被災地に伝えたいという思いから、配給元の東映と吉永に上映会を依頼し、実現の運びとなったそうだ。

 3日付のデイリースポーツ、東京中日スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、日刊スポーツ各紙が報じており、舞台あいさつを前に被害が甚大だった海沿いの地区に立ち寄ったという吉永は、「まだまだ大変なんだと強く感じた。私たちはもっと被災地をサポートしていかなければ。震災を絶対に忘れてはいけないと感じています」と、自身の心に刻むように語ることに。

 石巻少年少女合唱団21人が合唱曲『あの青い空のように』を歌って歓迎すると、「映画で同じ歌を合唱した。もう一度歌いましょう」と笑顔。子役の飯田汐音(11)菊池銀河(10)と一緒に輪の中に入って歌うと、自然と涙があふれた。「震災後の大変な時期、先生が苦労して子供たちを集めて練習されたんですね。歌声を聴き胸がいっぱいです。ありがとうございました」と声を震わせていた。

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