NO IMAGE

大滝秀治さんお別れの会 高倉健、倉本聰が生前のエピソード明かす

 2日に肺扁平上皮がんで亡くなった俳優・大滝秀治さん(享年87)のお別れの会が22日、東京・青山葬儀所で営まれ、俳優・高倉健(81)、夏木マリ(60)、浅野忠信(38)ら約980人が参列した。

 大滝さんの遺作となった映画『あなたへ』主演の高倉は、弔電を寄せ、大滝さんの所属する劇団民芸の女優・日色ともゑが代読。「入院中にいただいたお手紙の中に、『僕にとって1つの仕事は、いつも1つの事件です』と書いてくださいました。その重みをかみしめております」と、生前のエピソードを明かし、「大滝さん、長い間、ありがとうございました。どうぞ、安らかにお休みください」と悼んだ。

 23日の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、祭壇は「シンプルに」という生前の大滝さんの意見を尊重し、ユリや蘭など白い花1万本で埋め尽くされ、改名は「瑞藝院秀聲居士(ずいげいいんしゅうせいこじ)」。遺影は10年前の舞台『巨匠』のパンフレットの写真が使用された。

 大滝さんが出演した81年のドラマ『北の国から』の原作、脚本家の倉本聰氏(77)は、牧場主役を演じた大滝さんが、農家を歩き回って服を借り受ける仰天エピソードを明かし、「追いはぎの大滝と恐れられていました。狂気の役者でした。あなたのおかげで今、僕はいます」と弔辞を読んだ。

広告