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松たか子、普通さで出演オファー!“夫”阿部サダヲ「完璧で欠点ない女優」と思ってた

松たか子、普通さで出演オファー!“夫”阿部サダヲ「完璧で欠点ない女優」と思ってた
松たか子、普通さで出演オファー!

 女優・松たか子(35)と俳優・阿部サダヲ(42)が28日、都内にて映画『夢売るふたり』(監督:西川美和/配給:アスミック・エース)の完成披露試写会に出席し、上映前に西川監督(37)とともに舞台あいさつを行った。

 撮影に入る前に、阿部のことを好きな俳優の一人にあげていた松は、「とても楽しかったです、一緒にお芝居をしていることが。楽しいと思えることは本当に幸せだなと思っていましたので、好きな俳優さんで良かったなと。好きになった自分の目が確かだったというか、狂いはなかったと思いました」と撮影当時を振り返りながら、印象をコメント。

 阿部は、共演する前に抱いていた松のイメージを「完璧で欠点のないすごい女優」と思っていたということだったが「お会いしたら、ほんとうに普通でしたし、さっきも登場する時ちょっとコケましたよね?」と登壇時に松がつまずいたことをツッコミ、「ほんとに普通の人で。でも、芝居はすごく素晴らしいんです。ほんとに素晴らしい女優さんです」と、客席を沸かせた。

 2人をキャスティングしたきっかけを聞かれた西川監督は、「松さんに初めて会ったのは映画賞の時。ああいうところって女優さんはキラキラしているんだけれど、その中にひっそりと座っている雰囲気が、すごく普通っぽかった。完全なサラブレッドなのに、この普通さって女優さんでは珍しいなと思って。で、今回はとても普通の夫婦、市井の人というのを書きたかったので、松さんってそういう雰囲気が出せる人なのかもなと思った」と理由を。

 同作は営んでいた小料理屋を火災で失った松と阿部演じる夫婦が、再起をかけ結婚詐欺に手を染めていき人生の歯車が狂っていくという、エグい部分もあるため、松を選んだともいい、「これをやってもらう女優さんには品というのが絶対必要。それで今回は松さんにお願いを。阿部さんは、ずっと一緒にお仕事したいと思っていた人。何かきっかけさえあれば、と思っていて、前から狙っていました。2人の組み合わせはなかったので、どういう雰囲気になるかイメージできない部分があったが、そこが化学反応を起こしてくれると面白いんではないか、ということで、とても好きな俳優さんだったお2人にお願いした次第です」と説明を。

 また、女性のどういう面を描きたかったを尋ねられ、まずは一言、「みっともないところ」と。「同性からもスポットライトをあててもらえないような、都会の片隅でひっそりと自分の生きる道を模索している女性を描いてみたいなと。女性の生活は多様になっているというか、それだけにいろいろな悩みも複雑になっている。30代とかになってくると、いろいろな複雑な思いを抱きながらも、あがきながら歩んでいくしかない。そういう大人の女性の生きづらさみたいなものを書いてみようというのが今回はありました」と、作品のポイントを解説した。

 撮影について、松は、「最初に事件が起こるまでのお店の撮影があって、夜の場面が多くて。しばらくは暗くなってから明るくなるまでが勝負というか、普通の人が寝静まったころに動き出して、普通の人が働き出す頃に終わるといった昼夜逆転のような生活をしていました。人が寝ている時間に生きている人たち、生活している人たちの気持ちになれるような生活だったので、大変だったけど面白い日々でした」と、当時を振り返った。

 美女を騙す役という阿部、共演する田中麗奈(32)らの女優との絡みについて感想を聞かれると、「カラミ?そんな濡れ場ばっかりやってるわけじゃありません」と苦笑しながら、「それぞれの女優さんの個性がとても面白かった。いろいろな職業の女性を騙すということなんですが、それぞれの女優さんの役への入り方が素晴らしかったです」と感想を。続けて、監督から「阿部さんは、どの女の人と一緒にいても楽しそうでした」と暴露されてしまい客席を沸かせることに。

松たか子、普通さで出演オファー!“夫”阿部サダヲ「完璧で欠点ない女優」と思ってた

 ここで“3人の恋愛観を少し垣間見せる”という趣向で、ステージでは“垂れ幕トーク”が行われることに。松には『男とは…である』、阿部には『女とは…である』、そして監督には『愛とは…である』と、『…』と埋めるというお題が事前に与えられており、MCの掛け声で一斉に何を書いたか、垂れ幕を披露。『男とは、と聞かれても返事に困るものである』と披露し、「本当に何も思いつきませんでした。白旗を上げてしまいました」と、困り果てた松に対し「僕もそう書きたかったがそんな勇気は無かったです、すごいな。カッコいいな松さん。いいなあ」と、うらやましげで、『女とは、ウチの猫みたいである』書いた阿部が、今度は言い訳を。「ウチで飼っている猫も、なついているのかそうでないのかよく分からないところがあって。猫って女の人っぽいですよね」と言いながら、「オスなんですけどね」とのオチを。これには客席も大いに盛り上がることに。

 最後に、『愛とはと、語るやつほど我愛し(いとし)』と書いた西川監督が「いろいろな愛の形の一つです、この2人が演じたのは。こういうつながり方でも、夫婦っていうのはあるんだなっていう感じでしょうか」としっかり締め、客席から盛大な拍手が送られ、舞台あいさつを終えた。

松たか子、普通さで出演オファー!“夫”阿部サダヲ「完璧で欠点ない女優」と思ってた

 映画『夢売るふたり』は9月8日より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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松たか子
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松たか子
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阿部サダヲ
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阿部サダヲ
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西川美和監督
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西川美和監督
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一斉にオープン
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降参の松たかこ
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言い訳する阿部サダヲ
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西川監督が締める
松たか子、普通さで出演オファー!“夫”阿部サダヲ「完璧で欠点ない女優」と思ってた
TVカメラに手を振って
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