
お笑いトリオ『あやまんJAPAN』のあやまん監督(年齢不詳)が2日、東京・TOKYO DOME CITY HALLで行われた格闘技『すぐめん.com presents RISE88』のリングに登場し、格闘家デビューを果たした。現役女子高校生のシュート選手で、5戦全勝を誇るMIOと、2分2ラウンドのエキジビションマッチを行い、本格的なファイトに格闘技ファンも熱い歓声を送った。
昨年11月の同大会で、オープニングアクトとし登場。「そのまま試合を見ていて、ハマッてしまった」という。そこからジムに通って真剣に練習に励むようになった。コーチやスタッフからも「格闘技を始めたばかりとは思えない」と、ポテンシャルの高さで周囲を驚かせた。
本人は、「ポイポイだけでは、今年は食えない」と、今後はプロ転向も視野に本格的に格闘技に取り組む姿は、お笑いコンビ『南海キャンディーズ』の“しずちゃん”こと山崎静代(33)とダブる。
あやまん監督のリングネームが一般公募により、「六本木シンデレラ」と発表され、あらためて、コールされる。黒のコスチュームにエンジェルの翼や幾何学模様などのボディペインティングをしたあやまん監督が、『あやまんJAPAN』のメンバーであるファンタジスタさくらだとルーキタエの2人を従えて青コーナーの花道をリングに向かってくる。
お笑いの顔はなく、真剣な表情。髪は両サイドをコーンロウにし、真ん中をニワトリのトサカのように逆立てたヘアスタイル。シェイプアップされたボディと精悍さを増した顔つきは、獲物を狙う目そのもの。ロックのリズムのテーマ曲は、闘争心とアドレナリンを一気に高める。対する赤コーナーのMIOは、年相応らしく、AKB48の『ポニーテールとシュシュ』に乗せて登場。

両者の紹介が終わると、俳優・石田純一(58)が、花束贈呈を行った。
リング中央に集まると、セコンドの2人が開いてを挑発すると、会場から笑いがもれる。両者がコーナーに散ったが、なかなかリング外に出ないセコンドに向かって、リングアナが、「青コーナー、セコンドアウト」と注意を受けると、会場がドッと沸く。
果たして、本気なのかフロッグなのか--いまゴングが鳴った!
ゴングが鳴ると同時に、勢いよく赤コーナーに突進して行ったあやまんは、ジャンピングしての飛び蹴りをみまう“飛び道具”を繰り出すも、これは相手に見切られ不発。
「おぉぉ」と、笑いが混じった歓声が上がる。その後も、「あやま~ん」「監督ぅ~」と、どこまで、本気なのか、ギャグをいつか繰り出すんじゃないかという期待感のこもった、ちょっと格闘技の会場とは似つかわしくないトーンの声が会場を包んでいた。

あやまんは、動きながら、ガードを下げず、キックやパンチを繰り出す。そのファイトスタイルから、真剣さが伝わったのか、「あ~や~まん、あ~や~まん」の歓声と手拍子が飛ぶ。
相手はローキックと前蹴りを効果的に当て、あやまんとの距離を取りながら、腹へのキックやパンチをコンビネーションよく打っていくなど、本気モード。しかし、あやまんも蹴られたら蹴り返し、パンチも繰り出し、クリーンヒットも何発か当てる。
エキジビションとはいえ、両者の熱い戦いに格闘技ファンもしだいにのめり込んで観戦していくほど。もちろん、相手は5戦全勝のプロなので、互角とは言えないが、試合にはなっている。
インターバルでは、ファンタジスタさくらだとルーキタエがラウンドガールを務め、最後に、「ぽいぽいぽい、ぽぽーいのぴー」と、ここでギャグを繰り出す。しかし、あやまんは、それが見えないかのように、完全無視で集中力を切らさない。完璧に、今日はお笑い芸人ではなくファイターの顔だった。
2ラウンド目に入って、やや疲れが見えているあやまん監督は、1ラウンド目ほど、体もパンチやキックにもキレがなく、相手に手数で負け、あわやという場面もしばしば。
起死回生の必殺技であるバックハンドブローを繰り出すと、会場からも「オォォ」とどよめきが起きるも、これはからぶり。2発目は、浅く入るも威力はさほどない。エキジビションとはいえ、両者が馴れ合いではなく、倒そうという気迫が伝わってくる。
それでも、経験と実績に勝る相手の右フックがあやまんの顔面に入り、グラッと来て、2、3歩、横にヨタるように揺れる。しかし、持ちこたえて、すぐに相手に反撃していく。
とうとう、最後までギャグはなし。あやまん監督のマジモードが伝わり、デビュー戦としては、善戦した試合だった。














